テレ東の『日本ボロ宿紀行』第一話は燕市の公楽園から (2019.1.28)

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テレビ東京で毎週金曜深夜に放送の全国のボロ宿をめぐるロードムービー、ドラマ25『日本ボロ宿紀行』の1月25日放送された第一話「新潟県燕市 公楽園(こうらくえん)」は、新潟県燕市熊森にあるホテル「公楽園」が舞台になった。

『日本ボロ宿紀行』第一話の舞台になった燕市の公楽園(『日本ボロ宿紀行』公式サイトより)
『日本ボロ宿紀行』第一話の舞台になった燕市の公楽園(『日本ボロ宿紀行』公式サイトより)

新潟県内のテレビ局では放送されていないが、第1話はテレビ東京が2月1日まで公式無料配信を行っており、 2月2日までTVer、ほかに有料の「ひかりTV」でも視聴できる。

篠宮春子(深川麻衣)27歳は急死した父、一平の芸能事務所を継いだ。所属タレントのほとんどはやめ、残ったのは48歳の一発屋ポップス歌手、桜庭龍二(高橋和也)だけ。かつて大ヒットしたものの大量に売れ残ったCDを売り切るため、二人は各地のボロ宿をめぐりながらスーツケースひとつで地方営業の旅を続ける。

『日本ボロ宿紀行』公式サイトのトップページ
『日本ボロ宿紀行』公式サイトのトップページ

原案は『日本ボロ宿紀行 (鉄人文庫)』、『日本ボロ宿紀行2 (鉄人文庫)』を出版した上明戸聡さん。ボロ宿を 「歴史的価値のある古い宿から、驚くような安い宿までをひっくるめ、愛情を込めて“ボロ宿”と呼ぶのである」と定義し、毎回、各地のボロ宿が舞台になる。

第一話の舞台になった「公楽園」は昭和50年ころの創業で、1階はコインスナックとゲームコーナー、2階はホテルとなっており、昭和ど真ん中の懐かしい雰囲気や自販機をマニアをうならせる年代物のトーストサンドの自販機があり、ホテルは一泊2,880円の低料金。県外から訪れる人もいるディープなスポットで、2015年には『NHKドキュメント72時間』の舞台にもなっている。

現在の公楽園に「公」「楽」「園」の看板はない
現在の公楽園に「公」「楽」「園」の看板はない

第一話ではトーストサンドの自販機はもちろん、レトロなホテルの内装の魅力などもありのままに伝えている。2018年秋は同じ燕市で日曜劇場『下町ロケット』の大規模ロケが行われたが、その対局にあるようなドラマ。『下町ロケット』の燕市の田んぼのシーンの多くは公楽園の目と鼻の先で撮影されている。

桜庭龍二が広間で歌うシーンは、同じ分水地区にある日帰り温泉「手まりの湯」で撮影されている。収穫前と収穫後の田んぼが混在していることから、9月半ばごろ撮影されたようだ。

また、屋上に設置されていた「公」「楽」「園」の看板は現在、撤去されてしまったが、第一話ではまだ看板があったころの公楽園が記録されているのもうれしい。

(佐藤)

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