気象庁は3月27日、東京都心のサクラ、ソメイヨシノが満開になったと発表した。昨年より3日遅く、平年より7日早い満開。燕市内ではそれより早咲きの品種、カワヅザクラ(河津桜)が満開になった。
満開になったカワヅザクラは、燕郵便局そばの国道289号沿いにある理容店「アートスペース リキ」(燕市杣木)となりの緑地帯に立つ2本。理容店は小林力さん(50)が経営し、ことしで25年になる。
カワヅザクラは、小林さんの父が18年前に燕市に寄付し、植樹し、その後も手入れしてくれている。昨年はちょど今ごろの3月28日に咲き始めと記録しているが、ことしは3月12日に咲き始めたので、10日から2週間も早いと言う。
ソメイヨシノと比べて樹高は低いが、枝を横に大きく広げている。花はソメイヨシノより赤みが強く、鮮やかなピンク色。ソメイヨシノより一足早く春を告げる地元の風景としても定着。見事な咲きっぷりに通りすがりに思わずレンズを向ける人も多い。
午後6時から8時ごろまでライトアップも行って、夜桜見物もサービス。「おかげさまで店も順調に続けてこれたし、店を見守ってきてくれたサクラを楽しんでほしい」と小林さんは話している。