新潟県三条市南新保、三条市医師会准看護学院(水野春芳学院長)は10月18日、燕市・燕三条ワシントンホテルで第56期生の継燈式を行い、半年間の基礎学習を終えて病院実習に向かう19人が看護の道を歩む決意を新たにした。
56期生はことし4月に入学した1年生19人。ナイチンゲール像のキャンドルから自身の持つキャンドルに命の火を移して決意表明するキャンドルサービスのセレモニー「継燈の儀」を行った。
それぞれ「患者一人ひとりに寄り添い、信頼される看護師を目指します」、「心身ともに幸せであり、どんなときも臆することのない患者のよき理解者でいます」などと決意を表明。ナイチンゲール誓詞を唱和した。
水野学院長は式辞で「これから始まる臨床実習のなかでさまざまな体験を通して命の重みを感じ、看護の技術、知識を学び、看護を必要とする方に寄り添うことのできる優しさや生命の尊重と人間愛を基調とした豊かな人間性を育み、自分の考えをもった行動力のある看護師になることを期待する」と述べた。
2年生代表は、同期生について「その仲間たちがあるときは支えに、あるときは刺激となり、ともに壁を乗り越えていく力強い存在になるでしょう」と声を震わせて祝いの言葉を述べた。
1年生代表は「きょうの喜びと決意のともしび、ナイチンゲール誓詞を深く心に刻み、どのような人であっても、ひとりの人間であり、大切にされるべき存在であることをいつも確認し、その人にとって何がいちばんよいことなのかを考えて行動できる准看護師を目指し、努力していくことをここに誓う」と述べた。
三条市医師会准看護学院は、2年制で卒業すると准看護師試験の受験資格を得る。三条市医師会准看護学院は2022年3月末で閉校が決まっており、2020年4月の入学が最後になる。