東京五輪・パラリンピック組織委員会は4日、3月26日に始まる聖火リレーの基本方針を発表。体調の悪い聖火ランナーや観客は参加せず、聖火リレーの実施形態は各都道府県の感染状況を踏まえて検討し、実施日の遅くとも1週間前に決定する。
組織委は4日開かれたIOC理事会で聖火リレーでの新型コロナウイルス感染症対策の基本的な考え方を報告した。基本方針の全文は次の通り。
政府は、2020年2月26日、前日に発表された政府基本方針を踏まえ、「多数の方が集まるような全国的なスポーツ・文化イベント等については、大規模な感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は、中止、延期又は規模縮小等の対応」をするように要請しています。
東京2020組織委員会は、上記政府の基本方針を踏まえ、来たる3月20日から始まる東京2020オリンピック聖火リレーについて基本的な考え方をまとめました。なお、この取り扱いについては、今後、政府における感染防止対策全体の方針のもとに、適宜見直しを行います。
1 基本方針
東京2020オリンピック聖火リレーは、聖火ランナーや観客の皆様、運営に関わるスタッフに新型コロナウイルス感染症が広がらないための適切かつ必要な対応をしながら、実施します。具体的には、聖火ランナーや観客の皆様に対して、体調の悪い場合は参加しないことや手洗い・咳エチケットの徹底を呼び掛けるとともに、セレブレーション会場等にアルコール消毒液を配置します。また、聖火ランナーやスタッフ等の検温の実施、健康状態のチェック等により健康管理の徹底を図ります。
2 個別の実施方針
個別の聖火リレーの実施形態については、聖火リレーを実施する当該都道府県の感染状況等を踏まえ、検討します。具体的には、都道府県実行委員会やパートナー各社と相談の上、必要に応じて、セレブレーション会場への観客の入場制限や、沿道の観客の皆様へのご協力等をお願いする場合があります。具体的な実施方法は、当該都道府県における聖火リレー実施日の遅くとも1週間前に決定します。都道府県実行委員会には、県内への周知が滞りなく実施されるようご協力をお願いします。