毎年、一足早い花見気分を提供してくれている新潟県燕市の中心地で育つ早咲きのサクラ「カワヅザクラ(河津桜)」。暖冬の影響でことしは最も早いペースで咲き始め、3月10日には一分咲き三分咲きていどになった。
このカワヅザクラは、燕郵便局そばの国道289号沿いにある小林力さん(51)経営の理容店「アートスペース リキ」(燕市杣木)となりの緑地帯に2本、立っている。小林さんの父が19年前に燕市に寄付して植樹し、力さんが手入れして大事に育てている。
開花状況を記録していて、咲き始めは2年前が3月28日、昨年が12日。それがことしはなんと1日。2年前と比べればほぼ1カ月も早く、「今まででいちばん早い」と力さんは驚く。これも恒例で、この日の夜からカワヅザクラをライトアップしている。
昨年は26日に満開になっているが、このペースなら今週末にも満開になりそう。ソメイヨシノもそれを追いかけて早ければ3月中から開花するかもしれない。