4月開校の新潟県三条市上須頃地内に建設された三条市で初めての医療兼専門学校「三条看護・医療・歯科衛生専門学校」の竣工式と内覧会が3月29日行われた。
三条市設置し、NSGグループの国際総合学園が運営する。1万2,200平方メートルの敷地に立つ校舎は鉄骨造地上2階建で延べ床面積4,517平方メートル。普通教室や実習室、演習室、PC室、視聴覚室などを備える。総工費は約18億8700万円。
学科は3年制の看護学科40人、3年制の歯科衛生士学科50人、2年制の医療事務学科25人の計115人。生徒の応募状況は明らかにされていないが、看護学科はすでに定員に達していると言う。
新型コロナウイルスの影響で12日に予定していた入学式は行わず、13日から津場授業になる。10日にNSGグループ合同のウェブ入学式を行い、そのようすを11日にネット配信する。職員は常時約20人で、非常勤講師などを加えると100人を超える。
2021年度には、となりに建設中の三条市立大学が開学する。さらに2023年度までの開院予定の県央基幹病院が建設される。
式辞で国定勇人市長は、高校卒業後の進学などで市外、県外への若者の転出が人口減少の大きな要因で、県央地域には慢性的な看護師などの医療人材不足が安定した地城医療体制を築くうえでの懸案になっているとした。
一方で、医療人材に対する需要は増す一方で、「将来、県央基幹病院が隣接する最高の教育環境で、専門知識と技術を身に付け、私たちの社会に貢献できる医療人が本校から多く輩出されることを大いに期待している」と述べた。
新潟県が看護師不足なのに県内7つの二次医療圏のなかでも人口1万人当たりの看護師の数は県央医療圏が断トツに少なく、「しっかり勉強して卒業した暁にはこの県央地域で働いていただきたい」と期待した。