3日の新潟県内はフェーン現象で猛暑に見舞われ、三条市の最高気温は全国一となる39.1度を記録した。三条市としてはことし最高で、観測史上6位の高温だった。

2位は長岡市・寺泊の38.8度、3位は長岡市・長岡の38.2度で、日最高気温が高かった上位10地点のうち8地点を新潟県が占めた。

3日の全国最高気温
ベスト10

	観測地点		気温
1	新潟県	三条	39.1
2	新潟県	寺泊	38.8
3	新潟県	長岡	38.2
4	新潟県	新津	38.1
5	新潟県	羽茂	37.9
6	新潟県	小出	37.8
7	新潟県	柏崎	37.6
8	山形県	山形	37.5
9	新潟県	新潟	37.4
10	秋田県	大館	37.3

三条市では明け方は雲ひとつない青空で、しだいに雲が目立つようになった。北寄りの風が吹くことが多かった。

明け方の最低気温は25.2度の熱帯夜だった。毎正時の気温は午前7時の30.0度で早くも30度に達した。午前10時には35.7度で35度を超えて猛暑日になり、前日2日の35.8度を上回る三条市のことし最高を更新した。

その後もじわじわ上がり続け、毎正時では午後3時の36.1度が最高だったが、午後2時35分にこの日の全国最高となる39.1度に跳ね上がった。三条市の暑さ指数は午後3時に33.2を記録し、31以上の「危険」になった。

幸いこの日、三条市消防本部では熱中症と疑われる救急搬送はなかったが、このところ猛暑で2、3日に1件ほどのペースで熱中症疑いの救急搬送がある。予報ではこの先、数日も晴れて気温が35度近くに上がるので、なお熱中症に注意が必要だ。

この日、加茂市の冬鳥越スキーガーデンでは、黒水の集落のグラウンドゴルフの愛好団体が練習していた。ここで週2回、練習。午前9時過ぎから15人ほどの会員が練習していた。

暑いので無理しなくてもいいと言ってあるが、2、3人の会員を除くほとんどが参加。麦わら帽子をかぶり、中には保冷剤を入れているという人もいて暑さ対策は万全だったが、早めに切り上げて帰る人もいた。それでも午前11時になってもまだ10人が練習を続けていて、熱中症になりはしないかと見ている方が心配になるくらいの酷暑だった。

そこから加茂市の市街地へ向かう道中にあるのが、ところてんで知られる老舗「善作茶屋」。山のわき水で冷やしたところてんが人気で、するするとのどを通るところてんで涼を提供している。田んぼではわせ品種の稲が黄金色に色づき始め、まさに盛夏だ。