新潟県燕市で初めてのドローンスクール「燕三条DRONE STATION」(伊部恒治代表・燕市本町2)では、ドローンをより多くの人に体験してもらって普及を図ろうと12日(土)午前10時から燕市花見、西燕公民館で無料体験会を開催する。
燕三条DRONE STATIONは、一般社団法人日本マルチコプター協会に所属する全国約60カ所のドローンスクールのひとつ。2020年に設立され、国土交通省航空局にドローン運転の技術講習を行う講習団体に認定された。
ドローンによる新たな地域社会、市場、産業の発展の推進を目指すのが目的。人材育成、地域貢献、地域活性を中心に毎月、ドローン運転技術者養成のためのスクールを運営したり、小学校向けのプログラミングドローン教室などを行っている。
今回の無料体験会では、自社が保有する高性能の機体から小学生向けのトイドローンまで、さまざまなドローン約10台を用意して無料で体験できる。講師は毎月、ドローンの運転技術者講習の講師の資格を持ったメンバーを中心に4人が指導する。
対象は、10歳以上の子どもから仕事や趣味でドローンの購入や活用を考えているおとなまで。午前10時から午後3時の間に会場に来た人方であればどなたでも参加できる。運転免許制度の動向や運転免許制度、機体登録に関する相談も合わせて行う。
ドローン業界では、空撮だけでなく点検業務や農薬散布、測量、荷物輸送、無人タクシーなど活用シーンが多方面に展開されており、その広まりと並行して、近年は急速な普及による事故や航空法の違反が多発している。
そのため、2020年に航空法の改正案が国会で可決し、22年6月に100g以上の機体の登録が義務化され、22年12月にはドローンを運転者の免許制度が運用開始される。違反すると50万円以下の罰金か1年以下の懲役が課されるなど罰則も強化される。
今回の体験会の開催について代表の伊部さんは、「ドローンの可能性が無限に広がっていく一方で、法律や環境が目まぐるしく変化している。そのなかで、まずは実際に機体にふれてドローンを操作する楽しみやおもしろさを味わってもらいたい」という。
また、副代表の大倉龍司さんは、「今後もドローンの普及のために毎月無料体験会や小学生向けのプログラミングドローン教室を行なっていきたい」と話している。詳しくは「燕三条DRONE STATION」 のホームページで。