16日午後11時36分ごろ福島県沖を震源に宮城県や福島県で震度6強を観測した地震で震度4を観測した三条市や燕市では、自動的に職員が登庁して災害対応に当り、燕市役所には災害警戒本部も設置された。
三条市では震災対応にマニュアルしたがい、震度4以上の一次配備体制となったため、防災担当職員と指定職員が自動招集となり、ライフラインなど被害情報の把握を行った。行政課はほぼ全員の十数人が登庁した。
上越新幹線が燕三条−長岡駅間で停車しているという情報があった以外の被害の情報はなく、地震から1時間後の17日午前0時半に一部の職員を残して解散とした。
夜なので翌朝から公共施設をパトロールして被害状況などを確認するとともに、被災地への支援体制を進める。災害時における相互応援に関する協定を結んでいる福島県の相馬市や伊達市に被害の状況や支援の要望を照会。あわせて飲料水をはじめ支援物資を確認し、要望があればいつでも届けられるように準備する。
燕市では防災課に災害警戒本部を設置した。震災対応マニュアルにしたがって市内分水地区で震度4を観測したことから防災課をはじめ関係部署の約30人が登庁し、情報収集するとともに分水公民館1カ所にいつでも自主避難所を開設できるように職員を張り付けた。
燕・弥彦消防本部の調べて吉田本町の防火水槽でひびが確認された。それ以外の被害の情報はなく、防災課と都市整備部の一部の職員を残して分水公民館の職員も含め17日午前1時に解散した。
翌朝は三条市と同様に公共施設の被害調査や震源地近くの協定を結ぶ自治体への被害の照会、支援体制の確認などを行う。燕市は福島県南相馬市と災害時相互援助の協定を結んでおり、2019年10月17日にも地震で南相馬市に飲料水をトラックで運んでいる。
この地震では、震度6強を宮城県の登米市と蔵王町、福島県の相馬市、南相馬市、国見町で観測した。新潟県内では南魚沼市で震度5弱、県央地域では三条市、燕市、加茂市、田上町で震度4、弥彦村で震度3を観測した。