「道の駅 国上」が大幅リニューアルでオープン よね蔵グループの強みを生かし委託料ゼロどころか市に利益還元も (2022.7.)

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新潟県を代表する観光スポットの弥彦と寺泊を結ぶ中間に位置する「道の駅 国上」(新潟県燕市国上)1日、リニューアルオープンした。2002年のオープンからことしでちょうど20年となる再出発。あわせて指定管理者制度を導入し、委託料はこれまでの年間3千万円が0円となり、市の負担が大きく減ったことも注目を集めている。

「道の駅 国上」リニューアルオープンのテープカット
「道の駅 国上」リニューアルオープンのテープカット

「道の駅 国上」は、2万2000平方メートルもの敷地に売店と食堂、日帰り温泉「てまりの湯」、「健康の森公園」などを備える。県外から観光客を集める弥彦神社や弥彦温泉の弥彦と鮮魚の寺泊を結ぶ県道新潟寺泊線に面する好立地で、月間の売り上げは弥彦で菊まつりが開かれる11月がピークになっている。

売店などは農村環境環境改善センターとして整備されたため、以前は農産品以外の販売が難しく、道の駅の割には観光客の集客が弱く、地元の施設という色合いが強かった。

一新された店内
一新された店内

そうした成り立ちを引きずっていることもあり、燕市がさまざまな新しい取り組みを提案しても実現が難しかった。5年前にも食堂やトイレを中心にプチリニューアルを行っており、今回は指定管理者制度を導入した。

指定管理者に選定したのは、地元分水地区地蔵堂に事務所を置く「よね蔵グループ」。県内で飲食業を展開する有限会社島(中島敬二社長)と株式会社いかの墨(同)からなるグループで、委託料0円を提案した。これまでの委託料は年間3000万円だった。さらに利益の2%を市に還元するというもの。

コンテナを生かした店舗
コンテナを生かした店舗

また、今回のリニューアル費用は1億円近くかかったが、そのうち2000万円を負担し、あとはグループが負担。さらに市が期待した提案を積極的に取り込み、市としては願ったりかなったりの指定管者制度の導入となった。

足湯もちょっぴりリニューアル
足湯もちょっぴりリニューアル

基本コンセプトは「自然と遊ぶ、道の駅。」。施設は午前9時から午後6時まで開き、いずれもこれまでより長く売店は午前10時から午後6時まで、食堂は午前11時から午後4時ラストオーダーまで営業。しかも定休日がこれまで月曜定休で年末年始休業もあったのが、年中無休になった。

デイキャンプエリア
デイキャンプエリア

売店は「ファーマーズマーケット&アウトドア」をコンセプトに一新。入り口を入ってすぐ軽自動車の荷台を使った農産品の展示スペースがリニューアルをアピールする。子ども用の遊ぶスペースや休憩コーナーもつぶして展示スペースを拡大。地元農産物の直売と、とくにアウトドア用品を充実させた地場産品を販売する。

ここでしか味わえない「もも太郎ソフト」
ここでしか味わえない「もも太郎ソフト」

食堂はグループの得意分野。そのうえで燕市発祥の背脂(せあぶら)ラーメンの代表店のひとつ「らーめん潤」が監修した背脂ラーメン「王道中華」(840円)なども提供。道の駅で本格背脂ラーメンが食べられるのはラーメン好きにはうれしい。

建物裏手の足湯も照明などを新しくし、その向こうにはコンテナ3つを使ったジェラート、窯焼きピザ、ドリンクを売る店が並ぶ。ジェラートは地元の「さかたや」が監修した新潟名物の氷菓「もも太郎」を使ったソフトクリーム「もも太郎ソフト」(税込み520円)が登場して早くも人気だ。

食堂もメニューを中心にリニューアル
食堂もメニューを中心にリニューアル

さらにその奥は「デイキャンプエリア」で4区画ある。なかに「手ぶらBBQ(バーベキュー)エリア」を設け、10区画で4日から予約すれば手ぶらでBBQが楽しめる。キャンプ用品は燕市のアウトドアブランド「ユニフーレム」が協賛している。

「ラーメン潤」監修の「王道中華」
「ラーメン潤」監修の「王道中華」

また「てまりの湯」も先に大広間などをリニューアル。売店前の駐車場に米国のスクールバスを使ったパンを販売する移動型店舗「ベーカリーバス」も。飲食店の展開で培ったグループの強みを存分に生かしている。

ベーカリーバス
ベーカリーバス

初日1日はテープカットを行ってオープン。さっそく続々と来場者があり、平日とは思えないにぎわいだった。グループの中村社長は、国上山のふもとの自然を背景にした道の駅であり、「燕市はものづくりアウトドアのメーカも多く、そこで協力していただていてデイキャンプにも結びついた」と話した。

鈴木市長
鈴木市長

鈴木力市長は燕市産業史料館と合わせて「2つの観光施設ができたことをうれしく思っている。うまく両輪を働かせながら燕市に大勢の人から来てもらい、交流人口を拡大できれば」と期待した。

中島社長
中島社長

駅長は三条市の「道の駅 庭園の郷 保内」の立ち上げから駅長を務めて3月末で退職した、全国「道の駅」女性駅長会会長の加藤はと子さん(47)が就任。し、「燕市の企業や市役所の人も含めて本当にたくさんの人がかかわってくれ、オープンは大変だったが、なんとかきょうを迎えることができた」と胸をなで下ろした。

加藤駅長
加藤駅長

2年前から道の駅専門チャンネル「拝啓、道の駅から/だんぺいとスーザン」を運営しているYouTuber、だんぺいさんとスーザンさんもさっそくオープン初日に来場。翌週か翌々週に「道の駅 国上」の動画をアップすると言う。

道の駅YouTuberのスーザンさん(左)とだんぺいさん
道の駅YouTuberのスーザンさん(左)とだんぺいさん

スーザンさんはリニューアル前に訪れており、「商品の陳列の仕方から商品の数、そして裏側のキャンプ、すべてが計算し尽くされている」と変化の大きさに驚き、「最近の道の駅のトレンドである清潔感、奥行きの広さ、商品を目立たせる、そして地の物を中心に取り扱っているところがすべてにおいて好印象」と評価。だんぺいさんも「はやりのキャンプを取り入れているのがすごいと思った」と話していた。

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