小冨士屋に生息する「たぬきケーキ」の捕獲好調 (2022.12.5)

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タヌキをかたどった「たぬきケーキ」は、昭和生まれの洋菓子界のスター。懐かしさから近年、人気が再燃しており、新潟市西蒲区岩室温泉の菓子店「お菓子処 小冨士屋」(武藤公一社長)でも1年前に復活させ、安定した人気が続いている。

1年余り前の復活から安定した人気の小冨士屋のたぬきケーキ
1年余り前の復活から安定した人気の小冨士屋のたぬきケーキ

たぬきケーキは、業界誌で調理方法が紹介されたのがきっかけで全国の菓子店に広がったと言われ、昭和40年代から50年代に流行した。

生クリームが貴重だった時代にその代用としてバタークリームを使い、タヌキをモチーフにしてチョコレートをコーティングしたケーキ。しかし生クリームの普及でバタークリームが廃れていくのと同時にたぬきケーキもいつの間にかショーウインドーから消えていった。

しかし近年、その愛らしい姿がSNSで拡散し、人気が再燃。マニアはたぬきケーキが“絶滅危惧種”と言い、全国各地の菓子店に出向いてたぬきケーキを探すことを“たぬきケーキめぐり、”買い求めることを“捕獲”と呼び、熱が高まっている。新潟県内にも数店にたぬきケーキが生息していると言う。

たぬきケーキをPRする小冨士屋の杉山さん
たぬきケーキをPRする小冨士屋の杉山さん

小冨士屋でもかつてはたぬきケーキを製造していた。身内からたぬきケーキを食べたいという声があって昨年秋に復活させた。当時のたぬきケーキの形、レシピの記録はなく、復活とはいえ新商品としてゼロから開発。寒い時期限定の商品とし、税込み1個350円で販売している。

小冨士屋のインスタグラムにもたぬきケーキの画像を積極的に投稿して“生息地”をアピール。そのかいあって県外から買いに訪れる人もあり、発売から1年以上たっても安定した売れ行きと言う。

小冨士屋の杉山ひとみさん(26)は「昔、たぬきケーキを食べた世代は懐かしく食べてもらえ、初めて見た人にはかわいいと思ってもらえる。1個1個、表情が違うところも楽しんでほしい」と、違法ではない絶滅危惧種の“捕獲”を待っている。問い合わせは小冨士屋(電話:0256-82-2053)。

memo

このたぬきケーキ、小冨士屋さんが燕三条じばさん感謝祭に出店して一押しな感じで販売していたのに遭遇した。見ているうちに確かに子どものころ、こんなケーキがあったことをじわじわと思い出して無性に懐かしくなってきた。

味でも懐かしそうを味わえるのだろうかと、さっそく買って帰って食べた。バタークリームは期待通りの懐かしい味だ。懐かしさを味で感じるのは珍しく、とても新鮮な感覚だった。

バタークリームの懐かしい味は当時、何で味わったのか考えてもはっきりと思い出せないが、ロールケーキだったんじゃないかと思っている。

いずれにしろ生クリームの代用品と言いながら、当時より改良されていることもあるのか、バタークリームだって十分にうまい。バタークリームを味わった経験のある人はもちろん、未体験の人にもお勧めだ。

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