新潟県三条市は12日、三条市役所組織改革プロジェクト「プロジェクト シンカ」を始動。職員が市民に向けて高いパフォーマンスを発揮することを目的に組織をアップデートし、時代に対応できる市役所として市民と向き合い学習する組織への変革を促進する。
不確実性の高いVUCA(ブーカ)とも呼ばれる時代になり、変化が速く、社会課題も多様化、複雑化している。政策のアプローチ方法もこれまでと異なり、よりスピードが求められる時代となっている。
また、働き方は変化し、人材の流動化が進み、採用の難易度が高くなり、人材確保も困難になってきた。組織をアップデートし、時代に対応できる市役所として、市民に向き合っていくための体制強化が必要になってきている。
プロジェクトでは、市役所のミッション、ビジョンを掲げ、業務改善、デジタル化・ペーパーレス化の推進、職員の心理的安全性の確保とコミュニケーションの改善を図る。
職員から公募したメンバーでカルチャー策定会議を発足し、新たな組織風土の創造と醸成を行うほか、モデル課を設置し、重点的にその組織風土を全庁に浸透させ、業務プロセス改善などに取り組む。
12日に発足したプロジェクトチームでは、統括を上田副市長、副統括を澤正史経済部部主幹(CMO)が担い、各部署から選抜された6人とともにプロジェクトを推進する。プロジェクト名称の「シンカ」は、今までの三条市役所の良い所は「深化」させ、時代に合わせて「進化」(アップデート)するという2つの意味を込めた。
市役所ミッション、市役所ビジョンは次の通り。
■市役所ミッション
まちづくりの主体である市民と協働して三条市の価値を創造し続け、頑張る市民を応援し、誰もが暮らしやすい安心で寛容な地域社会をつくる
■市役所ビジョン
※「プロジェクト シンカ」のネーミングについて。今までの三条市役所の良い所は「深化」させ、時代に合わせて「進化」(アップデート)するという2つの意味を込めて、「シンカ」とした。
※VUCA(ブーカ)とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの単語の頭文字をとった言葉。