三条地区BBS会の初めての公開例会で山口達也さんがアルコール依存症を語る (2024.1.15)

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新潟県三条市・三条地区BBS会(結城靖博会長・会員14人)は14日、三条市総合福祉センターで公開例会を開き、TOKIOの元メンバーの山口達也さん(52)を講師に講演会「アルコール依存症からの社会復帰を目指して」を開いた。

三条地区BBS会の公開例会で講演する山口達也さん
三条地区BBS会の公開例会で講演する山口達也さん

三条地区BBS会は、非行などさまざま課題を抱える少年少女と 一緒に悩み、一緒に学び、一緒に楽しむことを通じて、社会復帰、立ち直りや自立を支援する更生保護ボランティア団体。その活動や更生保護への理解を深めてもらおうと地元企業にも協賛を募って初めて公開例会を開いた。

山口さんは1988年にジャニーズ事務所に入所。94年にTOKIOメンバーでデビューし、2011年に「福島DASH村」で東日本大震災被災。アルコール依存症になって酒気帯び運転や未成年者への強制わいせつ事件などを起こし、18年にジャニーズを退所した。

22年に飲酒運転防止インストラクター資格、メンタル心理カウンセラー資格、依存症予防教育アドバイザー資格を取得。昨年3月には株式会社山口達也を設立し、経験を生かしたアルコール依存症や依存症全般に対する講演活動、企業向けの危機管理セミナーに取り組んでいる。


三条地区BBS会の結城会長
三条地区BBS会の結城会長

アルコール依存症で私は死ぬかもしれないし、人を殺すかもしれない

公開例会は入場無料だったが、申し込みは初日の朝であっと言う間に定員400人達する人気だった。山口さんは黒のジャケットにネクタイ、ジーンズで登壇。「どういうふうに生きていけばいいのかっていうヒントになればいいなと思ってる」と講演を始めた。

山口さんは「この後、私は飲むと自分が死んでしまうと思っている。人を殺すかもしれない。タレントだから大げさなことを言ってると思うかもしれないが、私は死ぬかもしれないし、人を殺すかもしれないということで、酒をやめる選択をした」と冒頭から踏み込んで話した。

アルコール依存症については「本当に不可解な病気。私の場合は一口でも飲んでしまったら死ぬまで飲み続けると思う。自分が死ぬかもしれない」、「もしかしたら急激に飲んで明日、死ぬかもしれない。私の場合は飲酒運転をしているので、ハンドルを握って人を殺すかもしれない」と自身に言い聞かせるように話した。

約400人が来場
約400人が来場

アルコール依存症を克服する唯一の方法は一生一口も酒を飲まないこと

アルコール依存症を克服する方法は一生、一口も酒を飲まないこと。「私は安全に酒を飲むことができない体になってしまった。今の医学では、これを治す薬が出ていない。私は酒を飲まないことを選択した。怖いから」と断酒の決意を話した。


とはいえ、わかっていても酒をやめられない人は多い。「やめられない人は、例えば自分のパートナー、家族、奥さん、会社の仲間たちを巻き込んで死んでいく。本当に死んでいく。私が3年間、酒をやめている間に、一緒に頑張って酒をやめていこうと言っていた人が5人、亡くなった」と、怖さを肌で実感している。

三条地区BBS会の公開例会で講演する山口達也さん
三条地区BBS会の公開例会で講演する山口達也さん

「アルコールの怖さと、アルコール依存症者の怖さは違う」、「アルコール依存症は、いわゆるコントロール障害。酒が我慢できない」などと経験を踏まえて話した。

「私は今、穏やかな生活を取り戻そうとしている。一生そこを目指していくが、そこに気づくにはおとなの力も大切。仲間の力も大切。家族の力も大切。行政の力も大切。病院もみんなつながっていかなきゃいけない」と周囲の支援も重要であると訴えた。

参加した人たちは、初めて知るアルコール依存症の実態やアイドル時代の山口さんから想像できないようなリアルなアルコール依存症との闘いにじっくりと聴き入っていた。中には今もアルコール依存症と闘っている人もいた。


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