ツインバード・野水社長「家電製品事業とFPSC事業の二刀流で大きく羽ばたきたい」

(2024.1.24)

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株式会社ツインバード(野水重明代表取締役社長・本社:新潟県燕市)はこのほど燕三条ワシントンホテルで新年にあたり恒例の賀詞交歓会を開き、取り引き先などから約300人が出席。野水社長は、年頭にあたり昨年8月に発表した長期ビジョン「VISION2030」と、新中期経営計画(2023-2025)を中心に話した。

長期ビジョン「VISION2030」と新中期経営計画(2023-2025)

あいさつする野水社長
あいさつする野水社長

野水社長は、1951年に燕三条でメッキ加工業として創業してからの歩みを振り返り、「これからは時代に左右されない、ずっと安心して使える、企業の押しつけではなく製品を通じて生活者に本質的な豊かさを提供していくサステナブルなブランドを目指す」と始めた。

2021年の創業70周年を機にブランドプロミス「心にささるものだけを。」を掲げ、コーポレートロゴのデザインを刷新。新たな2つの商品ブランドライン「匠プレミアム」と「感動シンプル」を立ち上げ、22年には「株式会社ツインバード」へ社名変更した。

長期ビジョン「VISION2030」は「『お客様満足 No.1』のその先へ〜燕三条発のイノベーションで、世界中の人々に持続可能な幸せを提供するブランドになる〜」。その実現に向けて全社一丸となって取り組む。


家電製品事業ではブランド投資を結実させ、熱狂的なツインバードのファン100万人獲得を目指す。FPSC(フリーピストンスターリングクーラー)事業では、世界の人々の健康と持続可能な社会づくりに貢献する。

2030年に向けた成長戦略のロードマップと新中期経営計画の位置付けに話題を移し、「VISION2030」はホップ、ステップ、ジャンプで実現を目指す。ホップにあたる前中期経営計画(2020-2022)では、利益重視の経営を実践するため、既存商品点数を大胆に半分にしぼり込み、商品ポートフォリオの最適化を推進した。

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ステップにあたる新中期経営計画(2023-2025)では、バリューチェーンの仕組み化と積極的な新商品開発により、成長のフレームワークをつくる。ジャンプにあたる次期中期経営計画(2026〜2028)では、ブランド投資を結実させ、デジタルやM&Aを活用してグローバルにスケールする、非連続な成長のフェーズへ移行する。

新中期経営計画(2023-2025)は、基本戦略に「バリューチェーンの仕組み化と積極的な新商品開発投資により成長のフレームワークを作る」を掲げる。「お客様視点での商品ラインナップ拡充」、「財務体質を筋肉質に強化」、「成長事業の進展」を柱に8項目で構成される具体的な事業戦略を着実に実行し、ステークホルダーに貢献する。

2025年度で売上高150億円、営業利益8億円を目指し、戦略的投資は55億円でうち33億円を新商品開発に

新中期経営計画の業績目標は、最終2025年度で売上高150億円、営業利益8億円と設定。戦略的投資はキャッシュベースで55億円を計画し、うち33億円は、匠・感動ブランドラインの製品をはじめとするラインナップ拡充のための新商品開発に投資する。

さらに成長事業の家電製品事業のグローバル化への投資、FPSC事業に関する投資、DX投資なども継続して事業拡大を目指す。

「メジャーリーグのMVP賞を獲得した大谷翔平選手にあやかり、引き続き家電製品事業とFPSC 事業の二刀流で、社名の通り皆さまと一対の鳥となって大きく羽ばたきたい」と野水社長は協力に期待した。


立食パーティーが復活
立食パーティーが復活

匠の技術・暗黙知を家電の力で具現化する「匠プレミアム」と、生活者の“不”をシンプルな形で解消する「感動シンプル」の2つのブランドラインに高付加価値型製品を投入し、拡販に注力する。需要の大きな生活必需品のカテゴリーにツインバードの独自性あふれる製品のラインナップを拡充することで売り上げを伸ばし、事業拡大を図る。

「匠プレミアム」ブランドラインの代表製品である全自動コーヒーメーカーは、2018年の発売から昨年で累計販売台数10万台を突破。昨年11月発売の戦略的新製品「匠ブランジェトースター」は、全国の家電量販店やECサイトなどで販売を開始し、2023年度グッドデザイン・ベスト100にも選出された。

皆さまと一緒に昇り龍のごとく飛躍の年に

海外市場の開拓では、これまで全自動コーヒーメーカーなどを台湾や韓国市場など東アジア地域で販売し、英会話知育教材を供給するOEM事業も展開してきた。今後は親日的で経済成長著しい東南アジア市場で現地の事業パートナーと協業し、市場開拓を図る。

FPSC事業は、化学・エネルギー、計測・環境、医薬・バイオ、食品・流通の4分野で、北米・欧州を中心に需要開拓を進めている。燃油検査や温度校正の市場では、北米・欧州を中心とするトップシェアを持つメーカーから積極的に採用されている。

例えば高度1万メートルの−50度の環境でも凍ってはならない航空機のジェットエンジンの燃料の検査で、海外でも高く評価されている。

FPSC事業は金属加工をはじめ、ものづくりのまち燕三条地域の技術力や協力で支えられている。全国、世界へ、そして宇宙へと発信していく。

「ことしは辰(竜)年です。ぜひ皆さまと一緒に昇り龍のごとく飛躍の年にしてまいりたい」と新年の門出に期待した。

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