東日本大震災で宮城県南三陸町にペレットストーブを寄付した新越ワークスを通じ南三陸町のボラティア団体が加工ワカメの売り上げから約15万円を能登半島地震被災地の新潟に寄付 (2024.3.11)

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東日本大震災で津波被害に見舞われた宮城県南三陸町に向けて東京からのボランティアバスの運行を今も続ける一般社団法人ボランティア東北ファミリア(鈴木隆則代表)。南三陸町に建設された仮設住宅に設置するペレットストーブを寄付してくれた株式会社新越ワークス(山後佑馬代表取締役・新潟県燕市小関)を通じて、能登半島地震に伴う新潟市西区を中心とした被災地への義援金に充ててほしいと南三陸町ブランドワカメの加工品を販売し、売り上げから約15万円を東日本大震災からちょうど13年となった11日、新越ワークスに託した。

ボランティア東北ファミリアの丸山泰史副代表(左)と新越ワークススリースノー事業部長の山後隼人さん
ボランティア東北ファミリアの丸山泰史副代表(左)と新越ワークススリースノー事業部長の山後隼人さん

新越ワークスは東日本大震災で南三陸町にペレットストーブ50台を寄付

東日本大震災の発生当初、インフラが破壊された被災地は厳しい寒さに見舞われていた。新越ワークスは、一刻も早く製造するペレットストーブを寄付しよう、3月から4月にかけて50台のペレットストーブを現地へ届けた。


ペレットストーブは、木の粉を円柱形に固めた燃料「木質ペレット」を燃やすストーブ。寄付するだけでなく、新越ワークスは設置のために社員も現地に派遣し、集会所や体育館など避難所に設置した。地震発生からわずか1週間ほどの3月19日から現地で活動した記録が残っており、今も使われ続けているペレットストーブもある。

ボランティア東北ファミリアが南三陸のワカメを販売したときのちらし
ボランティア東北ファミリアが南三陸のワカメを販売したときのちらし

山後隼人さんは大学時代にボランティアバスに参加して父の経営する会社のペレットストーブが被災地で活躍していることに驚く

新越ワークスの山後春信会長の二男で、スリースノー事業部部長に就く山後隼人さん(30)は、東京に住む立教大学生だった2014年から15年にかけて4回ほど東北ファミリアのボランティアバスに参加した。最初は大学のフィールドワークの一環での参加だったが、被災地の人たちとのつながりができ、その後は個人で参加した。

南三陸町に入り、社長だったが父が経営する新越ワークスのペレットストーブが被災地で使われていることを初めて知った。「寄付したことは父から聞いていたのかもしれないけど、当時はあまり関心がなくて覚えていないのかも知れない。現地でペレットストーブを見て、役に立っていることを実感した」と隼人さんは振り返る。

販売した「湯通し塩蔵わかめ」
販売した「湯通し塩蔵わかめ」

能登半島地震で東北ファミリアの鈴木代表から連絡があり、南三陸町産ワカメの販売による寄付の計画を聞く

隼人さんが大学を卒業して新潟に帰り、新越ワークスに入社してからも東北ファミリアの鈴木代表と時々、連絡を取り合う関係が続いた。能登半島地震発生から4日後の1月5日、新潟県内でも少なからず被害があったことを知った鈴木代表から安否確認を兼ねて隼人さんに電話があった。


鈴木代表は新潟のために何か支援をしたいと申し出があった。鈴木代表にはすでに構想があったようで、南三陸町産のブランドワカメを使った「湯通し塩蔵わかめ」を販売し、売り上げから経費を差し引いて寄付に充てるという計画だった。

歓談する隼人さんと丸山副代表
歓談する隼人さんと丸山副代表

寄付はボランティア団体「災害応援にゃんこ隊」の活動に

1月半ばから東京都内など5、6カ所で500袋ほどを販売、売り上げから14万8500円を寄付することにした。くしくも東日本大震災から13年になった11日、東北ファミリアの丸山泰史副代表(28)が新越ワークスを訪れ、隼人さんに寄付の目録と土産に販売した加工ワカメを手渡した。

隼人さんは、この善意を能登半島地震で大きな被害のあった新潟市西区の坂井輪中学校で地域住民や子どもたちの居場所となる「カフェ」の開設を始めたボランティア団体「災害応援にゃんこ隊」の活動に寄付する考えだ。

丸山副代表は、日本ではいつもどこかで災害が発生しているような状況で、「東京の人にワカメを買ってもらったのも、東京もいつ直下型地震に襲われるかわからない。支援という形で被災地から離れた所に住む人にも被災地を意識してもらうことで、日本全体に何かあったときの意識を高めていければと思う。互いに支援でつながっていけるのが大切で、自分が被災しても助けてくれる人がいるのは励みに、頼りになる」と話した。

新越ワークスのペレットストーブを見学する丸山副代表
新越ワークスのペレットストーブを見学する丸山副代表

隼人さんは「何よりも僕が東北ファミリアとのつながりのなかでいちばん大事だと思っていたのは、がれきの撤去が終わったからOKという話じゃなく、その後どうやって人が生活していくという部分に寄り添っていかなければ、本当の意味で復興にならないということ」と実際に被災地に足を運んだ経験から話す。

能登半島地震の支援についても、発生後すぐに被災地に入って支援活動に取り組んでいる「一般社団法人LOVE FOR NIPON」に支援物資で協力している。「能登の被災地に届けることもできるけれど、地元の周辺も被災しており、県内の人たちに光を当てられるのは、自分たち同じ地域の人なのかなと。もう少し落ち着いたら能登に足を運んでみたい」と話した。

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