中古自動車販売の株式会社J.フロンティア(資本金100万円・上越市新光町3)は10月28日付けで事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債は約1億5000万円の見込み。
帝国データバンク上越支店によると同社は2012年創業、13年6月に法人改組した中古自動車販売業者。新車販売や運転代行「あかね代行」も手がけた。
代表は自動車販売業界の経験が長く、その営業手腕で一定の顧客を確保し、18年6月期には年売上高1億9400万円を計上していた。
代表個人でも18年11月に有限会社信栄自動車、18年3月に有限会社増井オートの株式を取得してグループを形成し、車両販売、板金、車検、整備を一貫して対応できる体制を構築した。
しかし、近年は中古車の仕入れ価格上昇に対して商圏内での競合激化もあり、収益性は低調に推移し、債務超過に陥っていた。直近の24年6月期は売上高1億2000万円、損益面では大幅な欠損となり、厳しい資金繰りのなかで先行きの見通しが立たなくなり、事業の継続を断念した。
株式を取得した信栄自動車と増井オートも10月31日付けで事業を停止しているが、今後の動向は不明。