新潟県加茂市が加茂駅前に所有する商業施設「ショッピングパークメリア」の3階で指定管理者として「KAMO MACHINAKA BASE(加茂まちなかベース)」を運営してきたアプリ開発や小売業の「K-walk」(加茂市幸町1)が25日で事業を停止した。それに伴って「KAMO MACHINAKA BASE」も管理ができないため臨時休業している。
K-walkは「KAMO MACHINAKA BASE」の経営は順調だったが、本業で行き詰まったらしい。メリア3階は十数年前から活用されていなかったが、2020年6月に加茂市が取得し、12月からの実証実験を経て、ことし1月2日にK-walkが指定管理者となった。
指定期間は26年3月31日まで。フリースペースを中心に有料スペース、キッズスペース、物販スペースなどを備え、順調に利用者を増やし、定着してきていた。
3階へ続くエスカレーターを止め、「臨時休業のご案内」を掲示した。29日夕方、閉鎖を知らずに訪れた男性高校生のグループは、電車の待ち時間を1階のスペースで過ごし、「早く再開してほしい」と話していた。
新たに指定管理者を募集して決めるにも、時間がかかる。離れた利用者を再び呼び戻すのも難しい。指定管理制度の以前は直営で運営しており、1日も早い再開のためにひとまず再び直営での運営も検討している。