「節分」の2月2日(日)に新潟県三条市・法華宗陣門流総本山「本成寺」で行われる節分大祈願会の鬼踊りを前に19日、鬼踊りを演じる鬼たちが一足早く本成寺の外へ飛び出して施設慰問と出張公演をスタートした。
毎年、本成寺へ見物に出掛けられない人のための施設慰問と本番のPRにと誰でも見学できる出張公演を行っている。ことしは4日間で17会場を計画した。
19日はその初日で、演じるは鬼踊り奉賛会(小林敏文会長・会員17人)。直前に1人の演者がぎっくり腰で急きょ、代役を立てるアクシデントもあったが、予定通り三条市内で午前は3施設を慰問したあと、午後からは「道の駅 庭園の郷 保内」と日帰り温泉「いい湯らてい」で出張公演を行い、5カ所を回った。
「道の駅 庭園の郷 保内」では、約500人もの見物客が詰めかけた会場に赤、青、黄、緑、黒の5色の鬼と三途川婆(そうずかば)が太鼓とどらの音で呼び込まれた。
「うぉーっ!」という雄たけびを上げて金棒やなぎなた、さすまたなどの武器を振り下ろして踊った。観覧席にも分け入って赤ちゃんを抱き上げたり、武器でおどしたり。あちこちで泣き叫ぶ子どもたちの声が響いた。一方で「かっこいい!」、「赤鬼、こっち!」とラブコールする子どももいた。
本番の半分ほどの10分ほどの踊りが終わると、道の駅で販売した福豆を鬼たちに投げつけて「鬼は外、福はうち!」と鬼退治。鬼は床に倒れ込んで幕となった。
終演後は鬼は大人気。健やかに育つよう願って子どもを鬼に抱いてもらって家族で記念写真を撮っていた。初めて鬼踊りを見た人は「最高におもしろい」、「想像以上の迫力だった」と大満足だった。
このあとの一般の人も見学できる出張公演は、25日(土)に午後1時半から「道の駅たがみ」(田上町)、2時35分から「まちやま」(三条市)、26日(日)に午後11時10分と午後1時40分の2回「新潟ふるさと村」、3時45分から「コメリ四日町店」(三条市)、31日(金)午後1時半から「三条信用金庫中央支店」の日程で行う。