北陸中山管財株式会社(旧:大沢組、、資本金5000万円、新潟市東区)は6日、新潟地裁から特別清算開始命令を受けた。負債は2023年5月決算期末時点で約6億2300万円だが、変動している可能性がある。
帝国データバンク新潟支店の調べでは、同社は1962年(昭和37)4月に設立。土木工事や舗装工事を軸に、とび工事や建築工事などを手がけた。官公庁の入札条件をメーンに地場ゼネコンや舗装工事業者の下請け工事を手がけ、1998年1月期には年売上高約25億5500万円を計上していた。
その後は公共工事の減少で売上高の縮小に歯止めがかからず、2020年5月期以降の年売上高は2億円台にとどまり、厳しい経営状況だった。
打開策として2017年に新たに関係会社の株式会社B.C.FORCEを設立。新事業として化粧品の製査販売を手がけるなど経営の多角化を模索した。
B.C.FORCEに多額の資金を投入したが計画通りの業績をあげられず、22年11月に別会社へ化粧品事業を譲渡。23年3月にB.C.FORCEは同社と合併し解散した。
同社は、この処理により多額の特別損失が発生し、23年5月期は年売上高約2億2900万円に対して、約2億円の赤字に陥っていた。
事業再生を目指すなか、新会社に対して24年3月29日付けで会社分割により同社の事業(土木舗装工事)を継承させた。同時に、同社は現商号へ変更し、24年5月31日株主総会の決議で解散していた。