新潟県三条市の三条商工会議所青年部(三条YEG・小野塚雄也会長・会員90人)は、三条市の中心市街地の大きな要素である歓楽街「本寺小路(ほんじこうじ)」からあらためて三条市を学んでもらおうと一般の参加者を募って3月1日(土)、初めて本寺小路でまちあるきツアーを行う。
本寺小路は、東本願寺が三条別院を新潟県内の本寺としたことからそう呼ばれるようになったと言われる。ツアーでは、三条別院の参道を中心に旅籠屋(はたごや)や芸妓屋(げいぎや)が軒を連ねて三条の歓楽街としてにぎわった教科書にない歴史と文化をまちあるきしながら探訪する。
タイトルは「目指せ本寺工事マイスター!三条中心市街地歴史探訪ツアー」。午後5時に歴史民俗産業資料館に集合。三条別院、丸井今井邸、三条座等の名所跡地、小松屋前の祠(ほこら)、昭和大橋近くの祠、本寺小路の各小路をめぐり、最後に200年以上続く老舗料亭「魚長」で1時間飲み放題付きの食事を楽しみながらツアーの余韻を楽しみ、8時に終わる。
ツアーガイドは地域創生委員会のメンバーが担当する。それに先立ってツアーを監修する(株)相場紙器製作所代表取締役で地域にあるコトを活かす「あるて」の代表でまちづかいコーディネーターの相場浩さん(56)=三条市=を講師に勉強会を開き、ガイドに必要な知識を学んでいる。
20日行った記者会見で地域創生委員会の柳取大輔委員長は、今回の事業の企画したきっかけは、仕事などで県外の人と話すときに自分が三条のことを知らないことに気づき、三条を学ぶには日ごろから世話になってる本寺小路の歴史、中心市街地の歴史から三条を深く知りたいと思ったことと話した。
加えて青年部にも本寺小路で頑張っているメンバーがいるが、この10年ほどでかなりの飲食店が廃業。今回の事業をきっかけに少しでも本寺小路に興味をもち、魅力を一緒に見つけてほしいと考えた。
「この事業を通して、三条YEGがおもしろいことやってるなと興味をもって一緒に活動してくれる仲間が増えたら、なおいい」と柳取委員長。三条YEGは、これまでも本寺小路でバル街、防災フェスタ、立ち飲み店の開設などに取り組んできた経緯もあり、ことしの会長方針の「原点回帰と革新」にも沿った企画として立案した。
参加費は飲食費を含め4,000円、定員80人。地元青年団体の燕三条青年会議所や三条エコノミークラブにも声がけして参加者を募る。参加申し込みは2月21日までにオンラインフォーム「目指せ本寺小路マイスター!三条中心市街地歴史探訪ツアー」から申し込む。問い合わせは事務局の三条商工会議所(0256-32-1311)へ。