建設コンサルタントのパシフィックコンサルタンツ株式会社(大本修代表取締役社長執行役員・住所:東京都千代田区)が新潟県三条市で共同企業体の1社として取り組んだ「社会資本に係る包括的維持管理業務(嵐北地区)」が、国土交通省をはじめ各省庁が共催する第8回インフラメンテナンス大賞で国土交通大臣賞を受賞した。
インフラメンテナンス大賞は、日本国内におけるインフラメンテナンスの優れた取り組みや技術開発を表彰し、好事例として広く紹介することで、国内のインフラメンテナンスにかかわる事業者、団体、研究者などの取り組みを促進し、メンテナンス産業の活性化、インフラメンテナンスの理念の普及を図ることを目的に実施されている。
「三条市 社会資本に係る包括的維持管理業務(嵐北地区)」は、「メンテナンス実施現場における工夫部門」で国土交通大臣賞を受賞した。この業務は、市中心部を含む嵐北地区で、三条市が管理する道路、橋りょう、公園、水路といった複数分野をまたいだ日常的な維持管理を、複数年契約でまとめて発注する分野横断型の包括的民間委託にいち早く取り組んだ。
細かい対応を含めて年間2,000件を超える現場対応がひとつの契約でカバーされている。「性能規定」を採用した業務は、現場対応で民間(嵐北維持JV)に自由度が与えられ、官民連携の下で試行錯誤を繰り返しながら持続可能な維持管理体制の構築に取り組んできた。
受賞理由は、民間側で自由度のある対応ができる仕組みを確立し、AI点検やタブレットを活用したパトロール支援などの新技術活用等に積極的に取り組み、業務の効率化・高度化を図っている点が評価された。16日に首相官邸で内閣総理大臣賞、各省大臣賞表彰式が行われた。