新潟県燕三条地域で「地域の子どもは地域で育てる」をスローガンに活動する寺小屋つばさ実行委員会(高橋克典会長)は9日、ことしも加茂市・新潟経営大学で「ゆきんこカップ」を開き、参加した106人の小学生は人気テレビ番組「逃走中」の世界に入り込んでたっぷり汗を流した。
家に閉じこもりがちな冬に小学生から思い切り体を動かして遊んでもらおうと毎年、開いている。新型ウイルスの感染拡大中は休み、2年前に再開した。
大幅に定員を上回る申し込みがあるため、控え目に参加者を募集しているが、昨年は850人が申し込み、ことしは450人の申し込みから抽選で115人を選んだ。
三条市、燕市、加茂市、田上町、弥彦村の県央地域5市町村すべての1年生から6年生まで。インフルエンザの流行もあって当日は9人がキャンセルし、106人が参加した。
午前中はレクリエーションを行い、午後から「逃走中」に模したゲーム。8班に分かれて競った。
鬼役の黒装束のハンターから校舎の中を逃げ回る。捕まったら手首につけたピンクのハート型のライフを奪われ、ろう屋に入る。ろう屋では、目をつぶって10秒間の片足立ちや卓球ラケットとピンポン玉を使ったチャレンジに成功するとゲームに戻ることができる。
それ以外にもハンターを封じ込めるミッションやじゃんけんマンにじゃんけんで勝つとポイントがもらえる趣向もある。これらを社会人メンバー18人と加茂経営大の東川ゼミの15人と助っ人学生25人で万全の安全対策で運営した。
子どもたちはすすんでゲームの世界に入り込んだ。ハンターに真剣な表情で「怖い!」とおびえ、全速力で走って黄色い声を上げて逃げ惑った。
みるみる顔が紅潮し、汗もうっすら。日常を忘れて「逃走中」の出演者になりきって没頭していた。