今シーズンも「セブン-イレブン」から新潟五大ラーメンのひとつ、三条市の三条カレーラーメンのレンジ麺が登場する。三条飲食店組合カレーラーメン部会との共同開発で、今回はガーリックチップとジャガイモをプラスし、さらにグレードアップして19日、新潟県と北陸3県の店舗で発売される。
三条飲食店組合カレーラーメン部会公認の第3弾「三条名物カレーラーメン ガーリックチップ入り」(税込み537円)。今回はカレーラーメンを好むターゲット層の中高年に喜ばれるポイントを改良した。
ひとつはガーリックチップの追加。カレーラーメン提供店の一部が自由にトッピングできるガーリックチップを卓上に置いているのにヒントを得た。
もうひとつはジャガイモの追加。これまでカレーにニンジンとタマネギを入れていたが、食べごたえをアップしようとジャガイモをごろごろと大きな状態で入れ、存在感抜群だ。
辛さも少しアップし、カレーのとろみが強くてカレールーに麺を入れたような感覚で満足感が高い。煮干しとさばだしのパンチも利いて、ねらい通り中高年がリピートしたくなる味に仕上がった。
2009年にセブン-イレブンと三条飲食店組合カレーラーメン部会がコラボレーションした三条カレーラーメンの期間限定販売が始まった。冷たいカレーラーメンを発売したこともあり、これまで10回ほどコラボしている。
発売を前に18日、セブン-イレブン・ジャパンと三条飲食店組合カレーラーメン部会が三条市役所を訪れ、滝沢亮市長に完成を報告した。
株式会社セブン‐イレブン・ジャパン長岡地区ディストリクトマネジャーの田口久司さんは「開発にあたり商品のサンプルを何度も三条カレー部会に確認いただき、修正を重ねて地域の皆さまに納得いただける味に仕上がった」と自信を見せた。
新潟県内431店と北陸3県の合計774店で販売する予定で、「新潟県と北陸3県での販売を通して、三条の味、カレーラーメンを広めていければ」と期待した。
滝沢市長も「三条カレーラーメンを召し上がっていただいて三条はどういう所なのか、行ってみようか、三条でカレーラーメンも食べてみようかなというような流れ、動きにつながるとよりうれしい」と三条カレーラーメンの発信力に期待した。
東京出張帰りで昼食を抜いて準備万端の滝沢市長はさっそく試食。「ニンニクの香りはそのままで」、「新しく入ったジャガイモも食べ応えがあってちょうどいい」と大満足。自身を指して「39歳中高年入り口男性も絶賛と書いていただければ」と笑った。
今回は昨年6月ごろから両者で開発を進めた。三条飲食店組合カレーラーメン部会の会長、三条カレーラーメンの代表店のひとつ「正広」の阿部圭作店主(57)は、「今までは幅広く食べていただこうと子どもさんまで取り込むためマイルドな味にしていたが、ことしはちょっと、おとなの方に振って作ってみた」と説明した。
また、「以前は三条というと、京都と間違われるから新潟と入れていたが、最近はもう新潟と入れずとも三条カレーラーメンというともう新潟っていうふうにだんだんなってきてるみたいで、今回は新潟はそんなに強調していない」と三条市の浸透に三条カレーラーメンが一役買っていると話していた。
約4週間の期間限定販売を予定。レンジ麺はふつう1種類を1日に2、3個、発注するのが一般的だが、今回の三条カレーラーメンは1日10個前後の発注があり、前評判は上々だ。