転売対策で「玄米のまま」の販売を休止 精米すれば購入でき精米も山積み (2025.2.21)

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コメ価格の高騰が続くなか米どころ新潟のJAえちご中越の農産物直売所「ただいまーと」(丸山明店長・新潟県三条市福島新田)では、精米は潤沢に確保しているものの、転売目的と思われる玄米の購入が見られたことから、19日から転売対策のため「玄米のまま」での販売を休止している。

19日から「玄米のまま」の販売を休止している農産物直売所「ただいまーと」
19日から「玄米のまま」の販売を休止している農産物直売所「ただいまーと」

2016年にオープンした「ただいまーと」の大きな売りが「すりたて精米」。店内に設置した精米機で、購入した玄米をその場で無料で精米してくれ、人気を集めている。

コメ不足で転売目的と思われる購入が見られたことから、より多くの人にコメが販売できるよう昨年11月ごろからコメの購入は1団体1袋(30kg)に制限している。

転売目的ではより鮮度を長く保てる玄米での購入が多く、その対策として19日から新たに「玄米のまま」での販売をやめた。ただし玄米のままでの持ち帰りができないだけで、精米すればふつうに購入できる。

精米なら店内に山積み
精米なら店内に山積み

精米機の能力で、1日に35袋から40袋の精米が限界。午前中で「すりたて精米」が売り切れる日が多く、確実に購入しようと毎日のように開店前から来店者がある。丸山店長は「すりたて米を楽しみにしているお客さまに行き渡らないのは心苦しい」と言う。

このところコメの売り上げは前年比2倍以上に膨らんでいる。価格は前年と比べて3割から4割高い。「買いに来られる人が常連でない人が目立ち、買い求めに来られる人の分母が増えているのを実感する」と丸山店長。「報道を受けて先買いしようという人も見られる」とも。

政府は備蓄米の放出を決めたが、時期がいつか、それでコメ不足がどれだけ解消するか、価格がどう変動するかはわからない。いずれにしろ精米なら店内に山積みになっている。丸山店長は「心配しないで必要な分だけ適性に購入していただければ」と理解を求めている。

ただいまーと
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