「道の駅たがみ」(馬場大輔駅長・新潟県田上町原ヶ崎新田)は、19日から3月9日まで開いている「ちょっとディープな沖縄フェア」の関連イベント「沖縄民謡ライブ」として24日、沖縄の伝統芸能の踊り「エイサー」で盛り上がった。
2年前にも沖縄県の第1号道の駅「道の駅 許田(きょだ)」とともにセレクトした沖縄産品を販売する沖縄フェアを開き、今回で2回目。前回も沖縄の弦楽器、三線(さんしん)演奏のライブを行っており、今回はそれに加えてエイサーのステージを企画した。
エイサーは沖縄の盆の伝統芸能。男性が踊りながら地域を練り歩く。近年は太鼓を担いでたたきながら踊るスタイルが一般的になっている。
出演を依頼したのは「琉球國祭り太鼓新潟支部」。支部長の会社員佐藤香菜子さん=新潟市東区=をはじめ女性3人のメンバーが出演した。髪を後ろに束ね、黒い衣装に首から赤い太鼓を下げた。
沖縄のあいさつ「はいさい!」で始まり、沖縄音楽に合わせて手足をダイナミックに動かしてきれいにシンクロした踊りと太鼓を披露した。
両手をあげて手首を回するカチャーシーと呼ばれる踊りを見学する人たちと一緒に踊ったり、太鼓を子どもたちにたたいてもらったり。屋外で雪を伴って風が吹く厳しい寒さでのパフォーマンスだったが、観客と一体になって踊りと演奏で琉球の風を味わった。
エイサーには伝統的なエイサーと創作エイサーがあり、琉球國祭り太鼓は創作エイサー。1982年に沖縄市で結成され、2024年2月で国内51支部、海外8カ国に30支部、約2,500人に広がっている。
支部長の佐藤さんは、新潟のイベントで見た長野支部のパフォーマンスにみせられた。自分もやってみたいと思ったが、新潟に支部がなかった。そこで長野支部などへ練習に通いながらひとりで2017年8月に新潟支部を立ち上げた。
佐藤さんが活動を続けるうちに新潟支部の情報を見つけた2人が加わって今は3人になり、毎週のように練習。県内にとどまらず、長野や阿波踊りなどで県外へ出向くこともある。
佐藤さんは「一矢乱れぬ音と踊りに感動した。伝統エイサーとはまた違ったダイナミックな動きにひかれた」と話していた。新潟支部はメンバーを募集しており、興味のある人はメール(maturidaiko_niigata@yahoo.co.jp)へ。
また、この日は三条市のみかんさんによる沖縄三線もあった。このあとの沖縄民謡ライブは。3月1日(土)に午前11時半と午後1時半からの2回、みかんさんが沖縄三線の演奏を披露する。琉球國祭り太鼓新潟支部