コンクリート二次製品製造の永井コンクリート株式会社(資本金7500万円・新潟県柏崎市)は、21日に新潟地裁へ自己破産を申請し、同日、破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約112人、うち金融債権者約5人に対して合わせて約19億3079万円。
同は1931年5月創業、63年2月に法人改組されたコンクリートニ次製品製造業者。ボックスカルバート、ハンドホールなどの各種コンクリート二次製品の製造を主体に生コンクリートの販売などを手掛けた。
とくに主力製品のボックスカルバートは新潟県内で相応のシェアを有していたほか、汎用品から特注品まで幅広い製品を供給できる体制を構築していたことで、2009年3月期には売上高22億8700万円を計上していた。
しかし、公共工事の減少などを背景に徐々に業容は縮小。2024年3月期の年売上高は17億7200万円に減少し、近年は赤字決算が続いていた。
そのためスポンサーを探しながら経営再建を模索していたが、スポンサーは見つからず、業況も好転しないなか過大な借入金が重荷となっていたこともあり、事業継続を断念した。なお、在庫製品の出荷、青森工場・営業所の営業は当面継続するようだ。