3月1日(土)、2日(日)の2日間、新潟県燕市の中央公民館で開かれる「市民教養講座フェスティバル2025」にあわせて同じ2日間、中央公民館1階小会議室で燕市遺跡出土品展「出土品観察ラボ 痕跡からよみとく」が開かれる。
燕市は毎年、市民教養講座フェスティバルにあわせて燕市遺跡発掘調査の速報展を開いている。今回も石港(いいしみなと)遺跡3次調査、富永吉栄地区試掘・確認調査、浦田(うらた)遺跡の速報展を開き、調査概要のパネルや出土品を展示する。
石港遺跡関連では、2022年の発掘調査で出土した子持勾玉(こもちまがたま)や昨年、県内で初めて出土した木製の頭椎大刀(かぶつちのたち)の把頭(つかがしら)も展示する。
加えて今回の新たな企画が、出土品観察ラボ。発掘調査の結果を伝えるだけでなく、発掘調査の環境や出土品を観察することで、こんなことがわかるといった調査する側の視点に立って当時の生活や文化、社会背景などを分析、類推するプロセスを知ってもらう。
解説パネルと出土品を展示して「どうやってつくった?」、「ナニでかいた?」、「どうやってつかった?」、「コレがあるってことは?」の4つのコーナーを設置する。
土器の内側が真っ黒な理由、布目瓦はどうやって作ったのか、土器の文様はどんな道具で描かれたのか、なぜいろいろな形なのか、燕にも古代役所があった可能性などを展示物から学ぶことができる。
また、ワークショップ「手づくりミニラボ〜オーブン粘土で小さな土製品をつくろう〜」を行い、オーブン粘土ではにわや土器作りが体験できる。事前申し込み不要で誰でも参加できる。参加費は無料。2日間とも午前9時半から午後5時まで、入場無料。