2日に岐阜県郡上市・高鷲スノーパークで行われたスノーボード全日本選手権ハーフパイプ男子決勝で準優勝した三条市の村上広乃輔さん(15)=オールアルビレックス=は翌3日行われた三条市立本成寺中学校(丸山祐介校長)の卒業式に出席し、卒業証書を受けた。
学校にも友だちにも強い思い入れのある村上さんの強い希望もあって、強行軍で移動し、何とか間に合った。ことしに入ってからはほとんど海外にいて各国を転戦している。すでに開志創造高校(新潟市中央区)への進学が決まっている。
村上さんは「きのうは1本目でしっかり決めれて、あとの2本、攻めた滑りができた。でも最後、攻めてバックダブルでズッコケちゃってすごく悔しいけど、しっかりできることはやったので悔いなく終わりました」と振り返った。
全日本選手権は、2026年にイタリア・ミラノで開催される冬季五輪の日本代表選考にかかわる評価大会でもあり、冬季五輪出場への期待感が高まる。「次は来年のワールドカップで決勝に行って表彰台に乗ることが目標です」と村上さんは話した。
卒業式に出席した滝沢亮三条市長は以前にも表敬訪問で村上さんと会っている。準優勝の結果を喜び、「卒業式に間に合ってよかったと思うし、久しぶりに本人を見てすごく身長が大きくなってることにびっくりして、これから中学を卒業しても、きょうの私が話した通り世界に羽ばたいていってほしい」と応援した。
丸山校長は「村上君はいち早く世界に出て戦う。それぞれ基本的に厳しい世界だと思うが、まずは体を大事にしてけがに注意してこれからも活躍してもらいたい。頑張ってください」とエールを送った。
また、冬季アジア大会やワールドカップの日本代表に伴う出費を補うため、クラウドファンディングを行っている。返礼品はスポンサーにになっているキャプテンスタッグが支援している。
4月15日締め切りで支援金の目標は200万円で、使い道はワールドカップ遠征費160万円、国内施設利用費40万円。クラウドファンディングへのリンクは次の通り。