本寺小路のまち歩きから三条の歴史や文化を知る 三条商工会議所青年部の三条中心市街地歴史探訪ツアーに83人が参加で盛況 (2025.3.4)

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新潟県三条市の歴史や文化を中心市街地の一大歓楽街だった「本寺小路(ほんじこうじ)」から学んでもらおうと1日、三条商工会議所青年部(三条YEG・小野塚雄也会長・会員90人)は、初めて三条中心市街地歴史探訪ツアーを行い、定員を超える83人が参加して夜の本寺小路をまち歩きしたあと大宴会で交流した。

「目指せ本寺小路マイスター!三条中心市街地歴史探訪ツアー」
「目指せ本寺小路マイスター!三条中心市街地歴史探訪ツアー」

本寺小路は、東本願寺が三条別院を新潟県内の本寺としたことからそう呼ばれるようになったと言われる。ツアーでは、三条別院の参道を中心に旅籠屋(はたごや)や芸妓屋(げいぎや)が軒を連ねて三条の歓楽街としてにぎわった教科書にない歴史と文化をまちあるきしながら探訪してもらった。

定員80人を超える一般58人、会員25人の83人が参加。7割が三条市からの参加で、市外は燕市、新潟市、見附市、長岡市から参加があり、4班に分かれてまち歩きした。

皮切りは三条市歴史民俗産業資料館の展示説明
皮切りは三条市歴史民俗産業資料館の展示説明

集合場所の三条市歴史民俗産業資料館で職員から展示品の説明を受けてからツアー出発。三条別院、丸井今井邸、三条座等の名所跡地、小松屋前の祠(ほこら)、昭和大橋近くの祠、本寺小路の各小路をめぐり、最後に200年以上続く老舗料亭「魚長」にゴールし、1時間飲み放題の食事でツアーの余韻を楽しんだ。

春本番を感じさせる暖かい陽気に恵まれ、まち歩きに集中できた。年に2度しか開帳しない宗正寺の太子堂を管理する三条市建築組合が今回の事業に賛同して特別に開帳するサプライズもあった。

サプライズの太子堂の開帳
サプライズの太子堂の開帳

ユニークだったのは、ツアーガイドを有識者に頼まずに地域創生委員会の青年部メンバーが担当したこと。本番に向けてツアーを監修した(株)相場紙器製作所代表取締役で地域にあるコトを活かす「あるて」代表のまちづかいコーディネーター、相場浩さん(56)=三条市=を講師に3回の勉強会を開き、ガイドに必要な知識を学んだ。

初めてのツアーガイドに汗だくになっているメンバーもいたが、拡声器を手についこの間までは名にも知らなかったとは思えないブラッシュアップした解説で参加者を感心させた。

三条別院
三条別院

三条市出身で燕市に住む自営業男性(38)は「昔から歩いた道が藩の境目だったり、聞かないと一生、わからないことが歩くことでリアルに見えてきた。実家は極楽寺だったが、ある時期より前の情報がないのは明治の三条別院の大火で、その年表が見れて良かった」。

五泉市出身で新潟市中央区に住む会社員女性(40)は、長岡市に住む友だちに誘われて参加した。何度か本寺小路を訪れているが「初めて歩いた小路もあって、本寺小路の歴史の深さを感じた。建物も雰囲気も文化もレイヤーがいっぱいあるのを歩いただけで感じた。これだけの人が参加したのも三条だからなんだろうという地場力みたいなものを感じ、もっと知りたくなった」。

魚長で懇親会
魚長で懇親会

三条市の会社員女性(35)は「青玉小路の由来を全然、知らなくて、なぜ赤玉じゃないとか。三条別院も行ったことはあるけど、実際にお坊さんの話を聞けてためになったし、村上、柏崎、長野県からここまで歩いてきて仏教の争いごとがあったとは知らなかった。なんでここが本寺小路として栄えたのか。魚長の通りが川だったのも知らずに今まで悠々と歩いていた」と目からうろこの連続だった。

この事業の担当の地域創生委員会の柳取大輔委員長は、大勢の参加を喜び、「委員会の知識レベルが想像以上に上がり、おのおのガイドができるぐらいまでレベルがアップした」、委員会のメンバーの「三条を好きになってもらうきっかけになった」と大きな変化を感じた。

地域創生委員会の柳取委員長
地域創生委員会の柳取委員長

最初は、おんぶに抱っこみたいなところもあったが、「途中から私の手を離れて、おのおの4コースで違うしゃべり方や知識を皆さまに披露できた」と手応えがあり、まち歩きの需要の高さも知った。

来年度、4月からまちの活性化委員会が始動し、梁取委員長はその副会長に就く。「まちの活性化のヒントがきょう、このイベントに詰まっているのかなと思う。その一端を知れたことが来年度につながる活動なのかなと思う」と目を輝かせた。

ツアーガイドを指導した相場さん
ツアーガイドを指導した相場さん

ツアーガイドを指導した相場さんは、若い人はまちを知らないからまちをPRできないのが現状と言う。「こうやって若い人たちが企画をしてガイドをするということで、すごく一生懸命勉強して自分なりに調べ、それで人前で話すということで、まずはこの会員のメンバーが三条のことを知る機会になった。その人たちがこれからまた俺の町ってこんななんだぜって人に自慢したり、説明してもらったら、このまち歩きが広がっていく感じになる、すごく楽しい企画だった」と可能性を感じていた。

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