電気配線工事の横尾電気工事株式会社(資本金1500万円・新潟県上越市)は2月25日に新潟地裁高田支部から特別清算開始命令を受けた。負債は債権者約1人に対し約1億6000万円。
帝国データバンク上越支店によると、同社は1942年9月創業、50年4月に法人改組した電気配線工事業者。同社に出資し、資金支援を行っていた企業の本店内に本店を置き、新潟県や上越市の発注工事のほか、同社からの下請け、一般個人からの元請けによりピーク時には年売上高約3億円超を計上していた。
しかし従業員の採用が進まず後継者も不在で、近年では高齢となった代表1人による営業を続けていた。2023年3月期の年売上高は約700万円に減少、24年3月期の売上高は極めて少額にとどまり、収益も低調だった。
代表の体調不良により営業の継続が困難となり、24年9月9日の株主総会の決議で解散し、清算手続きを進めていた。