4月13日(日)に新潟県燕市分水地区で行われる第80回分水おいらん道中の第1回練習会とおいらん役のかつら合わせが8日、分水地区の分水福祉会館で行われた。3人のおいらん役の配役が決まり、撮影用のおいらん役を務めるBSN新潟放送のアナウンサー、三石佳那さん(33)も練習に参加した。
3人のおいらん役は2月15日の2次審査で決まった。この日の練習会では、若い衆(旧:ほうかん)役の肩に手を置いてすり足で歩く練習を行い、そのようすを見て配役を決めた。
行列の先頭から順に、信濃太夫を長谷川瑞姫さん(25)=燕市=、桜太夫を星野真衣さん(28)=東京都=、分水太夫を佐藤千幸さん(27)=三条市=に決めた。
ほかに手古舞と新造の役の練習を行ったあと、テレビ番組の出演が終わってから遅れて駆けつけた三石さんの練習を行った。三石さんは撮影用の染井吉野太夫を務め、行列には加わらずに会場で歩いたり来場者と一緒に記念写真に納まったりする。
昨年は同僚アナウンサーで燕市出身の大塩綾子さん(29)が染井吉野太夫を務め、三石さんがそれを支える若い衆を担当している。
ことしも地元の日本舞踊花柳流・花柳寿之柳さんがおいらん役の歩き方や立ち居振る舞いを指導。練習会はもう2回あるが、三石さんは1回しか参加できないため、おいらん独特の足先で外八文字を描くようにげたを大きく外側に振り出して運ぶ「外八文字」と呼ばれる歩き方も練習した。
三石さんは長野県佐久市の出身。「とても緊張しています。なかなかできることではないので精いっぱい務めたい。足がすごく痛くなって、やってるうちに混乱してしまったので、本番ではしっかり練習の成果が出るように練習を重ねたい」と張り切っていた。