新潟県三条市のユキワリソウ愛好者でつくる三条雪割草寿会(本井富士雄会長・会員9人)は9日、三条パール金属スタジアム(三条市月岡4)で雪割草展示会を開き、春を告げる愛らしいユキワリソウの花がずらりと並んだ。
ユキワリソウの開花期にあわせて毎年、開いている展示会。会員が育てる100鉢以上のユキワリソウを展示したほか、500株を超える展示販売も行い、売り上げを社会福祉法人三条市手をつなぐ育成会に寄付するチャリティー販売も行った。
ことしは2月の日照不足で花の咲きが悪かったが、展示会には例年と変わらないほど花を開いたユキワリソウが並んだ。
チャリティーなら100円からあり、少しでもたくさんの中からお気に入りのユキワリソウを手に入れようと午前9時半のスタートに合わせて訪れる人も多く、段ボール箱に入れて持ち帰っていた。
1万円のユキワリソウがあると聞いて訪れた人がいたが、実際には1万円のユキワリソウは出品されなかったものの、代わりに出品されたなかで最高額の2万円のユキワリソウを即ゲットしていた。
会員のなかでいちばん若いのは、ユキワリソウを趣味にして約40年の岡田孝さん(72)=三条市=。「なんとか花が間に合って、いつもとそん色ない展示会になった」と喜んだ。
種から栽培することを実生(みしょう)と言う。「実生は千差万別で花が咲くまでが楽しい。何年に1度はヒットすることがあって楽しい」とユキワリソウを育てる魅力を話していた。