三条夏まつりは協賛金を平均15%増の2年ぶりの値上げ、全体予算は前年決算の12%増の9800万円 (2025.3.13)

新潟県三条市の三条夏まつり協賛会（会長・兼古耕一三条商工会議所会頭）は12日、ことしも例年の１週間前倒しで7月25日(金)、26日(土)に開く三条夏まつりの第1回全体会議を開いた。協賛金は2023年は一律2割、値上げした。24年は据え置いたが、ことしは花火業者から火薬高騰による値上げ要請があり、資材や人件費も高騰していることから平均15%の値上げをすることに決めた。

三条夏まつり協賛会の三条夏まつり第1回全体会議

値上げにより、花火広告が10号玉で75,900円（昨年69,300円）、スターマイン広告が475,200円（同396,00円）から、うちわ・手ぬぐいぼんぼりセット広告が75,900円（同69,300円）、花火プログラムちらし広告が1コマ137,500円（同125,400円）とした。

値上げに伴って花火金は協賛件数が減ると見積もったが、それでも昨年度決算と比べて14.0%、9600万円増の6820万9200円とし、全体予算は11.8%、約1037万円増の9802万2500円に膨らんだ。

兼古会頭は冒頭のあいさつで、ことしも長岡の花火大会と日程が重なり、警備員の確保や熱中症対策から昨年に続いて例年8月の第1週としている開催日を昨年に続いて1週間、前倒しして7月25、26日に開催することを話した。

三条夏まつり協賛会の三条夏まつり第1回全体会議

物価やエネルギー価格の高騰が夏まつりの運営にも影響し、昨年は何とか協賛金を値上げせずに実施できた。しかし「ことしは残念ながら花火価格をはじめ会場設営や警備にかかる人件費などの価格が軒並み高騰するなか、協賛価格の改定に踏み切らざるを得ない。出費の厳しい苦渋の選択だが、その分、市民から安全に楽しんでいただける夏まつりをつくりあげたい」と理解を求めた。

名誉会長の滝沢亮三条市長はあいさつで、昨年の三条夏まつりは延べ8万1000人の人出があったことを喜んだ。ことしは三条市の合併20周年の節目で、「20周年なってさらに三条市がひとつになった、そして前に進んでいけるようなきっかけになる、契機になる、素晴らしい夏まつりに皆さんとしていきたい」と願った。

昨年の参観者は1日目の凧と凧ばやし踊り行事と市民民謡踊り流しが前年比3000人増の1万5000人、2日目の大花火大会が6000人減の15,000 人だった。同様に日程で行事を行う。