新潟県三条市は12日、災害用のトイレカーを導入した。自走式のトイレカーの導入は県内の自治体では初めて。断水でトイレを利用できない避難所などへの応急的な対応が可能になり、被災自治体への応援派遣での活用も考えている。
ベース車両は軽自動車で、県内業者がトイレカーに改造したもの。簡易水洗式の大便器と小便器を1基ずつ備える。タンクの容量で100回ほど使用できる。
大便器は暖房便座で温水洗浄機能付き。さらにエアコン、手洗いシンク、化粧鏡、非常用呼び出しボタンなど充実した快適装備だ。室内寸法は幅155×奥行き200×高さ185cm。導入費用は525万5千円。
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位置 |
規格 |
掲載料(円)(年額) |
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1年目 |
2年目 |
3年目 |
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1 |
トイレ室側部(助手席側) |
縦60×横160 |
120,000 |
90,000 |
60,000 |
2 |
トイレ室側部(運転席側) |
縦60×横110 |
108,000 |
81,000 |
54,000 |
3 |
トイレ室ドア脇 |
縦70×横30 |
48,000 |
36,000 |
24,000 |
4 |
トイレ室ドア |
縦70×横30 |
48,000 |
36,000 |
24,000 |
5 |
車体前方上部 |
縦100×横100 |
72,000 |
54,000 |
36,000 |
また、車体にラッピングできる有料広告を募集する。広告枠は5つあり、掲載期間は年単位で3年以内。掲載料は1年目がいちばん安い枠が年額4万8千円、いちばん高い枠が12万円。掲載を継続すると2年目、3年目と掲載料が安くなる。
県内では見附市がトレーラー型のトイレカーを導入しているが、自走式は三条市が初めて。トレーラー型の運転は牽引免許が必要だが、自走式は普通免許で運転できるメリットもある。
ふだんは三条市消防本部に配備し、災害時だけでなく平時もイベントでの展示などを行う。今はトイレカーの台数を増やす考えはない。市民には6月の防災訓練でのお披露目になる。
13日は市長定例記者会見後に報道関係者に向けにトイレカーが公開された。トイレ室に入ってみた滝沢亮市長は「ふつうに前も横も広くて快適。温水洗浄機もしっかり6段階ある」と快適性を体感していた。