2022年4月にオープンから3周年になる国内最大規模のアメリカンビンテージショップ「BLASTMAN(ブラストマン)」(新潟県三条市石上1)は、4月5日(土)、6日(日)の2日間、毎年恒例の周年祭「Anniversary Festival -the 3rd-」を開く。
周年祭を前に3月末にアメリカより40フィートのコンテナ便が到着したばかり。有名キャラクターやU.Sブランドのグッズが酒問屋の倉庫だった約2800平方メートルの店内に所狭しとひしめいている。
高速道路インターチェンジと新幹線駅が近いということもあって県外からの来店者も多い。買い付けに来る業者もあるほど値ごろ感のある価格設定も評判。新年度に向けての家具雑貨の入手の選択肢のひとつにもなる。
周年祭では、新発田市2店と県央地域3店の古着店が出店。2階で大学生オープンする古着店も参加する。2日間で3店舗のスイーツ店が出店し、レストラン部門の「燕三条BLAST DINER」は周年祭では通常営業せず、鉄板を使ったメキシカンな南米の料理やスイーツを販売する。
ふだんは厨房に入っているシェフとも交流してもらおうと、シェフとじゃんけんをして勝つとドリンクが無料、あいこで通常通り、負けると倍の量のドリンクのオーダーになるイベントも行う。2日間とも午前11時から営業し、日没ごろまで行う。
BLASTMANを運営するBLASTMAN株式会社の代表は、張益(ちょう まさ)さん(30)。それまで横浜でシェフとして働いていたが、アメリカンビンテージを収集していた新発田市で会社を経営する義父にBLASTMANの経営を負かされ、当時、交際中だった妻と2人で三条市へ移住した。
その後、法人を立ち上げて独立した運営形態に変わった。すぐに燕三条青年会議所に入会。月1回の音楽ライブも始めるなど地域と交流して新しい風を呼び込もうと心がけている。
「オープン当初はオープンラッシュ文化があるようで、夕方に昼飯を食べるほど忙しかった」と張さん。その後、新型ウイルスがぶり返すこともあったが、「今は何とか食いつないでいる」と笑う。
都会からの移住で地元の文化に慣れる必要があった。夜、犬の散歩をしていると3メートル先の人の顔が見えないのも新鮮な感覚だった。「結構な音が出ることがあっても一度も注意されたことはなく、駐車場が足りないときも貸してくれたり。ダイナーにひとりで飲みに来る人もいる」と地元に温かく受け入れてもらっていることに感謝する。
「インターと駅を出て三条市の入り口に立地しているので、三条を盛り上げられるようなイベントをやっていきたいし、周年祭を地元の人たちからも楽しんでほしい」と来場を待っている。問い合わせはBLASTMAN(0256-46-8516)。