桜咲く土手をおいらんをはじめとした行列が練り歩く「分水おいらん道中」が13日(日)、新潟県燕市分水地区の大河津分水桜並木と地蔵堂本町通りで行われる。
分水おいらん道中は1924年(大正13)ごろ地元の有志が花見客向けに仮装行列を行ったのが起源とされる。1922年(大正11)に通水した大河津分水の土手に植えられたサクラと景勝を全国的に宣伝しようと、1936年(昭和11)ごろからにぎやかに行われるようになった。昨年は1万6千人の人出があった。
おいらん役は毎年、公募している。ことしは57人の応募があり、3人のおいらん役が決まった。長谷川瑞姫さん(25)=燕市=が信濃太夫、星野真衣さん(28)=東京都=が桜太夫、佐藤千幸さん(28)=三条市=が分水太夫を務める。
総勢61人で行列を編成。途中、たびたび行列を止めておいらん役が外八文字と呼ばれるおいらん独特の高げたを大きく外に振り出して足を前へ運ぶ所作を披露する。
ことしも2カ所で行列を行うが、順序を逆にするので注意が必要だ。正午から大河津分水桜並木、午後2時半から地蔵堂本町通りで行う。おいらん役が暑さやかつらの締め付けで体調が悪くなってリタイアすることがあるので、メーンとなる大河津分水桜並木を先に行うことにした。
あわせて大河津分水桜並木となりのさくら公園と地蔵堂本町通りで午前10時から午後4時までイベントを開催。さくら公園ではキッチンカー、はたらくくるま大集合、人力車&籠(かご)体験、地蔵堂本町通りではマチナカフェス&ツバメルシェが行われる。
マチナカフェスは昨年に続いて地元有志が実行委員会を組織して開き、地元の飲食を扱う店を中心に21店が出店。燕市のツバメルシェとともに商店街でマルシェやマーケットが開かれる。
また両会場ともステージイベントがあり、神輿(みこし)やダンス、マジック、和太鼓演奏、劇団などを繰り広げ、地蔵堂本町通りのラストは午後3時半からさとちんとひなたのステージで締めくくる。
一緒に記念写真を撮影できるおいらんの染井吉野太夫役をBSN新潟放送三石佳那アナウンサーが務める。新潟県住みます芸人いっすねー!山脇さんも登場。午前11時からさくら公園、午後1時45分から地蔵堂本町通りで行い、各回15分前から先着順で整理券を配布する。
さくら公園ではことしで第80回となる分水おいらん道中の記念イベントで「大谷ってヤツですよ&チカコホンマ」を迎えて燕市の名産品をはじめとした豪華賞品が80人以上に当たる記念抽選会を開く。誰でも無料参加でき、午前10時から正午まで応募を受け付け、午後1時半から抽選を行う。
一方、地蔵度本町通りでは12日、13日とサクラサク大売り出しの抽選を行い、対象店舗で500円以上の買い物につき補助券1枚を発行し、4枚で1回、抽選に参加できる。
分水おいらん道中は雨天や荒天なら燕市総合体育館に会場を移して屋内観覧とし、正午からと午後2時半からの2回、行う。実施会場については当日の午前8時までに燕市観光協会のホームページに掲載、公表する。
車で来場する人は、会場周辺に用意する駐車場を利用する。駐車場協力金は当日臨時駐車場が500円。