12日(土)、13日(日)の2日間、三条ものづくり学校(新潟県三条市桜木町)で「工場蚤の市(こうばのみのいち)」が開かれている。ものづくりのまちで知られる燕三条地域を中心とした工場やクリエイター105社・団体が参加して、アップサイクル品やB級品、ふだんは販売しない品物を持ち寄って販売している。
見て、聞いて、買って、作って、食べて、楽しみながら燕三条の魅力を感じられる体験型イベントで今回で7回目。あと一歩で商品にならなかったものや工場の隅で眠っていたサンプル品の販売、使わなくなった道具などに手を加え、新しい価値を生み出したアップサイクル品の販売を販売する。
小学校の体育館だった多目的ホールには、燕三条地域の製造業の主力の金属加工製品をはじめ、木工や布、樹脂、革製品、さらに食品などさまざまなものが並ぶ。売れ残りやB級品を捨て値で販売するアウトレット的なものも多く、「1円~」の表示もある。
金属パーツを組み合わせたアート作品や、金属を抜いたあとの廃材をペーパーウエイトとして販売したり、まったく用途の違う加工品をペン立てとして販売したりと自由な発想で商品化しているものもある。
磁石を使わずにボールポイント部分にばね鋼と鋼球を埋め込んでボルトを保持するキャッチャーボールレンチ、家の処分で回収した残地物(ざんちぶつ)の窓ガラスを再利用したガラストレー、「燕三条トレカ匠の守護者」の上位3位のキャラクターをプリントした新製品のブリーフなど、なんでもありだ。
キッチンカーも用意しており、時間を気にせず過ごすことができる。初日12日はサクラが満開で花見へ出掛けた人が多く、地元のイベントも盛りだくさんだったこともあって来場者の出足は鈍かったが、にぎわっていることに変わりはなく、来場者は急かされずにじっくりと品定めしたりワークショップに参加したりしていた。
13日は午前10時から午後4時まで、入場無料。車での来場はパール金属の臨時駐車場に駐車し、20分間隔で運行するシャトルバスを利用する。問い合わせは三条ものづくり学校(0256-34-6700)。