浄土真宗の真宗大谷派新潟教区を統括する三条別院(新潟県三条市本町2丁目1-57)は5月6日(火・祝)午後2時から4時半まで三条別院本堂で公開講座を開き、新潟大学人文学部・伊藤嘉高准教授を講師に「自治体病院再編から地域づくりを考える?アクターネットワーク理論による調査を踏まえて」のテーマで聴く。
伊藤准教授は、地域社会学、医療社会学、科学社会学(アクターネットワーク理論)が専門。新型ウイルス感染症を経て、地域の医療体制が見直されたり、高齢化と人口減少が地域に影響を与えていることがありありと感じられるようになったなか、「本当の町おこしとは何か」について話してもらう。
「行政や全体の視点から考えるまちづくり」と、それに対置される「個人の生活の視点から考えるまちづくり」とのはざまで振り回され、なかなか地域おこしの成果がみえない状況から、違った視点で考えるきっかけになればと企画した。地域づくりに関わる人の聴講も期待している。
聴講は無料。問い合わせは三条別院(0256-33-0007)。講師略歴は次の通り。
【講師略歴】
1980年愛知県生まれ。2007年、東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。新潟大学人文学部・同大学院現代社会文化研究科准教授。社会学担当。〔主要業績〕栗原亘編・伊藤嘉高ほか著『アクターネットワーク理論−「モノ」であふれる世界の記述法』(ナカニシヤ出版、2022年)。B・ラトゥール著『社会的なものを組み直す―アクターネットワーク理論入門』(翻訳、法政大学出版局、2019 年)、J・アーリ著『モビリティーズ』(共訳、作品社、2015年)ほか。