国交省北陸地方整備局は19日、ことしも新潟県燕市・信濃川河川事務所大河津出張所構内の大河津分水工事殉職之碑前で第90回となった大河津分水殉職者慰霊式を行った。1909年(明治42)に始まった大河津分水路工事とその後の補修工事や維持管理作業などで殉職した100人のめい福を祈った。
地元選出の国会議員や信濃川沿線の市長ら30人余りが出席。殉職之碑の前に設置した会場で黙とうや献花を行った。
信濃川河川事務所大河津出張所の土屋純也所長は式辞で、大河津分水の令和の大改修に取り組んでおり、「信濃川河川事務所では職員が一体となって、これからも大河津分水路の改修を着実に進めるとともに、できるだけていねいに地域の皆さまに進捗状況を報告したい」と述べた。
国定勇人国交政務官は、これまで三条市長、代議士として来賓で出席してきたが、今回は初めて主催者側の立場で出席した。この慰霊式ではこれまで基本的に国交政務官の出席はなかった。
国定氏は「この大きな工事の中で殉職された方々の御霊(みたま)にしっかりとわたしたちがある意味、報いていくためにも、令和の大改修を1日も早く完璧な形で進捗をしていくことが大事だと思っている。私自身も、国土交通大臣政務官として、しっかりと令和の大改修事業が進んでいくことを後押ししてまいりたい」と話していた。