ことし1月に亡くなった燕背脂ラーメンの元祖「杭州飯店」(新潟県燕市)の2代目、徐勝二(じょ・かつじ)さんの遺志を継いでその長男で3代目の徐直幸さん(54)は21日、燕市社会福祉事業基金に100万円を寄付した。
21日、直幸さんは午後からの納骨を前に一緒に店に切り盛りする妻歌織さん(53)と2人で燕市役所を訪れ、鈴木力市長に寄付金を手渡した。
勝二さんは1月7日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため入院先で亡くなった。78歳だった。
杭州飯店は燕の人たちに支えられたという強い思いがあり、東日本大震災で福島県南相馬市から燕市へ避難した人たちにラーメンをふるまったこともあり、お年寄りを大事にしていたことから、直幸さんは燕市社会福祉事業基金への寄付を思い立った。
直幸さんは「親父は年寄りっ子だった。おふくろは小さい子どもが好きで、親父はお年寄りが好きで。阪神・淡路大震災のニュースに泣いていたのを思い出し、これから福祉も大変だろうと思って」と寄付に込めた思いを話していた。