新潟県のタケノコの産地、田上町の「道の駅たがみ」(馬場大輔駅長)で26日、ことしもタケノコの初競りで「たけのこまつり」が始まった。5月6日(火)までの11日間、毎日午前9時45分から朝採りの掘りたてタケノコの直売会を開いている。
たけのこまつりは、大型連休に旬のタケノコで来駅者を呼び込む毎年恒例の名物イベント。直売会のほかタケノコ掘り体験、タケノコ釜ゆがきサービス、タケノコ汁とタケノコのおこわ販売会を行っている。
タケノコの販売初日の幕開きを告げるのが初競り。初物のタケノコを手に入れようと初競りが始まるころには200人以上が訪れ、行列をつくって販売開始を待った。
初競りしたのは、白子タケノコ。真っ白でえぐうみが少なく柔らかいタケノコで、100本に1本、あるかないかの希少なタケノコだ。2袋を1,000円から競りにかけ、それぞれ5,000円と5,500円で競り落とした。
5,000円で競り落とした新潟市東区の自営業の30代男性は、昨年も道の駅たがみにタケノコを買った。ことしは競りがあるとは知らなかった。
「去年は白子は食べられなかったので、食べたいなと思って。昨年、めちゃ早い時間から並んで。なかなか食べられないから価値があると思う。早いうちに食べた方がおいしいというので早速きょうの夜、食べます」と楽しみにしていた。
タケノコの価格は1kg1,000円が目安。最初は1人2袋に制限して販売したが、とても並んでいる人すべてに行き渡らないため、途中から1人1袋に制限して販売した。
田上のタケノコは、えぐみが少なく、香りの良さが特徴。朝採りのタケノコは調理せずに刺身として食べるれほど、あく抜きせずに調理でき、柔らかい。
タケノコは豊作の表年と凶作の裏年が隔年で交互に現れ、ことしは裏年。出荷量はあまり多くないと予想される。タケノコの生産農家は、ことしは突然、イノシシが現れてタケノコを食い荒らすようになり、怖くてひとりで竹林に入れなくなったと話していた。
ただでさえ裏年でタケノコが少ないのに加えてイノシシによる食害を嘆いていた。また、食堂では「たけのこメニュー」として「たけのこラーメン」980円と「スパイスキーマカレー」1000円を販売している。問い合わせは道の駅たがみ(0256-47-0661)。