木造建築工事のニコハウス(株)(資本金300万円、新潟市江南区)は、5月23日付けで新潟地裁へ自己破産を申請し、同日、破産手続き開始決定を受けた。負債は現時点で約2億9000万円、うち金融債務は約2億円。
帝国データバンク新潟支店の調べでは、同社は、2013年8月創業、14年6月に法人改組された木造建築工事業者。代表の業界経験、人脈を生かした一般顧客からの元請受注によるローコスト注文住宅の新築工事を手がけるほか、建売、リフォーム工事、不動産売買・仲介なども展開。新潟市内を中心に三条市、燕市を営業エリアとして、最盛期の2019年9月期には年売上高約6億6100万円を計上していた。
しかし、コロナ禍の影響や新設住宅着工戸数が減少するなかでの競合激化によって2020年9月期の年売上高は大幅な減収となり赤字を計上、22年9月期には債務超過に転落した。
こうしたなか、不動産売却などで立て直しを図ったものの、財務体質の改善は果たせなかった。また、借り入れ負担が重く、資金繰りの悪化によって近年は対外用も低下していたなか、支払が困難となったことから事業継続を断念した。5月15日付けで事業を停止した。