良寛の里美術館(新潟県長岡市島崎)では、7月4日(金)から9月28日(日)まで内山玲子書展「良寛・貞心尼詩歌の世界」を開き、書家の内山玲子氏(1925-2022)の作品を展示する。
内山氏はことしで生誕100年。来年2026年は越後の禅僧・良寛(1758-1831)と貞心尼(1798-1872)が長岡市島崎で出会ってから200年になる。
それに先駆けて関東女流書家の要だった内山氏の屏風「はちすの露・序文」をはじめ、「はちすの露」をテーマに良寛と貞心尼の詩歌を書き上げた大作9点を公開する。「はちすの露」は良寛と貞心尼がよみ交わした歌をまとめた歌集。
書を志して60年の節目にあたる2005年に、東京銀座画廊・美術館で開いた個展に展示した作品を良寛の里美術館に寄贈した。
8月には内山氏の作品贈呈に尽力した毎日新聞社学芸部編集委員や環太平洋大学教授を歴任した荒井魏(たかし)氏による講演会を計画している。内山氏の略歴は次の通り。
・内山玲子略歴 1925年北海道生まれ、1946年札幌で松本春子先生に師事。1955年毎日書道展 かな部門賞受賞。1958年上京して仲田寛一先生に師事。2006年毎日書道顕彰(芸術部門)賞、 2007年第48回毎日芸術賞など受賞。各種展覧会審査員歴任。創玄書道会、(財)毎日書道会、かな 書道作家協会などの顧問、かつら会主宰。 2022年97歳で逝去。