7日から11日までの5日間、新潟県三条市などを会場に開かれている大学野球サマーリーグは10日、応援合戦付き早慶戦が行われる予定だったが、雨のため試合は中止。応援合戦だけ行われたが、両大学の同窓生をはじめ野球ファン約300人が来場し、エンタメ性満点の応援に大満足だった。
大学野球サマーリーグは、首都圏の大学野球の次世代育成を図ろうと試合出場の機会が限られる1、2年生を対象にしたリーグ戦。三条市・三条パール金属を拠点に試合が行われ、ことしは9大学と県内8高校が参加した。
全25試合のなかで最も注目集めるのが、伝統の一戦、早慶戦。この試合だけ両校の応援団とチアリーダーによる応援合戦が恒例で、ことしは「夏の早慶戦」と銘打ち「神宮の熱狂を新潟で」と来場を呼びかけた。
残念ながらことしは初日から雨にたたられ、10日は全試合中止となったが、応援合戦だけ行った。三条パール金属のバックネット裏のスタンドの特設ステージを両校が順に使い、帝京長岡高校のチアリーダーも加わって雨のなかで応援を繰り広げた。
試合ではスタンドから遠くフィールドで躍動する選手を見るが、試合がないので選手もスタンドに入場して一緒になって応援。ブラスバンドと大太鼓が球場に鳴り響き、両校の校歌や慶応の「若き血」、早稲田の「Blue Sky WASEDA」の応援歌を大合唱した。
燕三条は金属加工のまちで、「鉄は水に強い」、「早稲田といえばお米である。お米と言えば新潟だ」といったトークも冴え、メガホンやハリセンも使って一緒に応援すればテンションは爆上がり。約30分の応援合戦だったが、来場者は雨のなか会場は足を運んだ分の元気をもらっていた。