13日の盆の墓参りを前に12日、新潟県三条市の北三条駅近く、三条中央市場で「盆市大売り出し」と銘打って開かれた二・七の定期市は、雨にもかかわらず盆花をはじめ盆用品を求める買い物客でにぎわった。
農家26店舗を含むふだんから出店している常店が44店舗、盆用品を売る臨時出店が8店舗、三条マルシェ出店者など誰でも出店できる「アニマート」9店舗の合わせて61店舗が出店。出店者の高齢化で出店をやめる人が増え、昨年の66店舗を下回った。
盆ならではの盆花や精霊棚に飾る小さな野菜やこも、帰省客を歓迎する果物などが並んだ。盆用品は盆や墓参りに間に合わなければ必要ないので、待ったなし。少しでもいいものを手に入れようと客の出足も早い。
小雨が降ったりやんだりのあいにくの天気だったが、午前5時になると早くも周辺は渋滞し始め、7時ごろまでピークが続いた。
買い物客のなかに滝沢亮市長の姿もあった。妻が盆で子どもと里帰りし、母に買い物を頼まれて来た。「家で母とふたりじゃ、やっぱり寂しい」と滝沢市長。
母からの手書きの買い物リストには、盆花、シャインマスカット、つくだ煮、団子、からしめんたいこなど。メモを片手に店を回るようすは、さならがテレビ番組「はじめてのおつかい」のようだった。
13日は午前5時から10時まで盆花臨時市場が開かれる。