ことし秋に予定される新潟県燕市の市長選挙に立候補を表明している佐々木剛氏(59)の後援会「佐々木剛と燕市の未来を考える会」(渡辺浩幸会長)が燕市法花堂に開設した選挙事務所の事務所開きが11日行われた。支持者ら20人余りが集まり、神事で必勝と活動の安全を祈願し、佐々木氏は「変革、挑戦、前進を旗印に、新しい燕市を目指す」と重点政策や決意を示した。
戸隠神社(燕市)の星野宮司が神事を行った。星野宮司は祝詞で「もっと輝く、魅力あふれる新しい燕市づくりに、変革、挑戦、前進を、その旗印に」佐々木氏と後援会の活動が滞りなく進むよう祈念し、出席者が玉串を奉納した。
来賓の堀勝重県議は「市長しだいで、この燕市の色が決まっていく」と市長選の重要性を話し、「公平、公正、誠実さは佐々木氏の強みであり、市民にしっかり訴え、良い結果を得てほしい」と激励した。
佐々木氏はあいさつの冒頭、「7月の出馬表明以降、市長として燕を導いてほしいとの声を多くいただき、大変、心強く感じている」と手応えを話した。出馬の経緯については「40年間の金融業界での経験、海外勤務や外資系企業で培った知見を全て燕市の未来のために生かす」と強調。「政治行政の経験はないが、ユニークな視点で新しい風を吹き込みたい」と語った。
重点政策として4本柱をあげた。第1は産業政策で、「産業の生産性改善による会社の業績と社員の所得の向上を目指す。そのために海外を含む新市場開拓や産業観光の推進、企業・公的機関・教育機関の誘致に取り組む」と述べた。保育や介護の充実にもふれ、「企業内保育園や工業エリアでの保育園整備と利用料の軽減を進めたい」と話した。
第2は子育て・教育政策。「出産や子育ての支援、学校教育の質の大幅な向上を図る。不登校や虐待といった教育問題には継続的かつ組織的に対応する」。さらに「国際的な教育の枠組み導入も検討する」とした。
第3はまちづくりで、「子どもから高齢者まで全世代が楽しめ、心の豊かさや安心をもてるまちにしたい。移動の利便性向上や図書館・文化施設の整備も進める」と述べた。
第4は行政改革で、「行政組織の無駄を排し、職員一人ひとりが能力を十分、発揮できるチームをつくる。財源は厳格な規律の下で運用し、将来のために効果的に活用する」と訴えた。
これらの政策を通じ、「新しいリーダーになって変化している、将来の燕市が楽しみだと市民に感じてもらえる市政を実現する」と力を込めた。
後援会体制については、選挙対策本部長は幼少期を共に過ごしたいとこの渡辺浩之氏、会長は最も信頼する同級生の神田哲也氏が務めると報告。「9月前半をめどに多くの市民が集まれる機会を設け、思いを直接伝える」と今後の活動計画を示し、「力いっぱい頑張っていくので力を貸してほしい」と支援を求めた。
事務所開きを終わって佐々木氏は「皆さんに集まってもらい、身の引き締まる思い。これからさらにやっていかなきゃいけないなとあらためて思った」。
事務所開きでも話したように「リーフレットを見た人から匿名で頑張ってください、応援しますと電話いただいくことがある」、「こういう候補が出てくるのを待ってましたとか、燕市にもこんな人が出てくるんだとか、ポジティブな反応を聞かせていただく」と好感触を得ている。「つじ立ちや集会を重ねて同級生を中心として支援の輪を広げていきたい」と話した。