イスラエルによるガザ地区への軍事侵攻が激化し、多くの命や生活が奪われる中、地域社会でも関心を深めようとする動きが広がっている。新潟県三条市の有志グループ「パレスチナ問題を考える有志の会」は9月10日(水)午後3時から同市本町の三条別院旧御堂で「パレスチナ学習会」を開く。参加は無料で、一般市民にも広く呼びかけている 。
講師には、ノンフィクションライターで環境ジャーナリストの高橋真樹氏を招く。高橋氏は早稲田大学在学中から国際NGO活動に携わり、世界70カ国を訪問。災害・難民支援や平和教育などに取り組んできた。
2002年には『イスラエル・パレスチナ平和への架け橋』を出版し、第8回平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞を受賞。近年はパレスチナ問題に深く関わり、現地取材を重ねている。7月には新著『もしも君の町がガザだったら』を発表したばかりだ 。
主催する同会代表の菊池要さん(真宗大谷派浄圓寺)は「イスラエルは入植の名の下に家を壊し、占領政策を続けている。同じ命であるのに差別的に扱われる現実に、私たちも知らず知らず加担してはいないか」と危機感を語る。そのうえで「何よりも第三者が関心をもつことがパレスチナの人々にとって生きる希望になる」と訴え、学習会への参加を呼びかけている 。
高橋氏が現地での取材をもとにパレスチナの現状を語る予定だ。主催者は「対岸の火事とせず、ともに考え、想像する機会にしてほしい」としている 。参加無料。問い合わせは事務局の浄圓寺(0256-33-3356)。