新潟県三条市が舞台となったオリジナルテレビアニメ「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」(DIY)の放送3周年を記念して聖地の魅力を高めようと、三条市がクラウドファンディング型ふるさと納税を活用して製作したご当地マンホールのふたが5日、お披露目された。
完成したマンホールは、このアニメで小道具のデザインを担当した新潟県出身のアニメーター、加藤けえさんが描き下ろした。電動をドリルをもつ主人公の「せるふ」とペンキを縫塗るはけと缶を持つ「ぷりん」、作品のタイトルと「三条市」の文字をデザインした。
製作費用はクラウドファンディング型ふるさと納税でまかなった。100万円を目標に7月15日から寄付を受け付け、開始5日目の19日で1,022,000円の寄付があり、受け付けを終了した。
5日、設置場所の図書館等複合施設「まちやま」でお披露目式を行い、約70人のファンが参加。県外のほか中国から訪れたファンもいた。
滝沢亮市長は「三条市が設置するのではなく、ファンの皆さまと一緒になって、ファンの皆さまが設置したマンホール」、「まちやま」の指定管理者「ツクール・ド・さんじょう」NPO法人えんがわの長野源世理事長は、「まちやま」には「DIY」の実写版に使われたツリーハウスやファンノートも設置してあり、「皆さまが三条市に来てコミュニティーをつくっていただいた」と感謝した。
みんなで「Do It Yourself!!」と声を合わせて2人が紅白のひもを引いてマンホールのふたにかけた白布を外すと、完成と拍手がわいた。自由に写真を撮ってもらったあと、製作を委託した業者が「まちやま」敷地の北三条駅に近い東側のマンホールのふたと交換、設置した。
国内で最も遠くから訪れたのは、兵庫県明石市に住む男性さむさん(41)。「DIY」のキャラクターとストーリーが好きで、三条市には作品に登場するそのままの景色があり、夢中になった。作品のキャラクターの誕生日のたびに三条市を訪れ、すでに20回ほどになる。
お披露目式では急きょ、あいさつを求められた。盛り上がり続くアニメもあれば、続かないアニメもあるなか、「3周年ということでずっと何かが起こり続けているのが、本当にファンとしてめちゃくちゃうれしい」と述べた。
さらに「今後5年、10年と続けていただけたら本当にうれしいので、ファン代表として今後もこういったイベントを続けてほしい」と三条市に期待していた。