造形部門総評 原益夫日展評議員
全体を拝見し質の向上を見ました。
独創的な造形をみつけ出すことはむずかしいことですが、生活の中からいろいろなものに感動し、想像力を高めることがものを作るには大切なことと思います。
審査にあたりましては作品から何かを語りかけてくるもの、みて楽しみを与えてくれるもの、又多少難があっても将来性のあるものを選びました。
市展賞『森の精II』西山美恵子 斬新なデザインで、さわやかで好感の持てる作品です。
奨励賞『早春』佐藤一一 表現力があり魅力ある作品です。
奨励賞『黄昏の道』佐藤春子 堂々とした作品ですが、斜めの線口作りにもう一工夫ほしかった。
奨励賞『大地の鼓動』本多敏行 ユニークで清潔感がありますが葉の表に少しタガネが入ったら、もっと良くなったと思います。
奨励賞『森の精』大岩ミエ 夢のある作品ですが、全体に甘く張りのあるところを加え、少し強弱をつけた方が良かったと思います。