|
果樹のメッカ、三条市大島地区の渡辺果樹園=井戸場=では、21、22の2日間、同園で初めての「ル・レクチェ狩り」を行い、遠くは長岡市から約20組が参加。その場で味わえないものの、店頭で見るのとはまったく違う、熟す前の枝に下がった洋ナシ、ル・レクチェで“収穫の秋”を満喫した。 同園のル・レクチェの畑は約30アール。1.8メートルほどの高さの棚にル・レクチェが枝を広げ、一つひとつ丹念に袋に包まれた果実がたわわに実っている。 同園の渡辺康弘さん(36)は、上に持ち上げるだけで枝から離れる果実の収穫方法を説明。さらに収穫後にも家庭での追熟の方法をアドバイスした。 ル・レクチェは収穫後、約40日の追熟を経て初めて本来の味覚が生まれる。しかし枝に下がった果実は、店頭で見る宝石のような山吹色のそれとはまったく異なる緑色。参加した人たちは、初めて知るル・レクチェの収穫前の姿に関心していた。
同園は数十年前からル・レクチェを栽培。洋ナシは夏の高温などの影響で果実が石のように堅くなる“ブラック・エンド”と呼ばれる症状が発生し、多発すると大きな痛手を受けるリスキーな果物。反面、ル・レクチェの味覚や食感は数ある洋ナシの品種のなかでも最高峰。そこが栽培農家をひきつける魅力でもある。 また、大島地区はかつて度重なる河川の氾濫に苦しめられたが、逆にそれがル・レクチェの栽培に適した肥沃な土壌を育ててくれ、全国的にも数少ないル・レクチェの産地として注目を集めている。 ことしのル・レクチェのできは上々。渡辺さんは「とてもいいできになりました。皆さん、楽しみに成熟するのを待ってください」と話している。 ル・レクチェの出荷の最盛期は12月上旬。値段は年によって大きく上下するが例年、店頭では4kgで6,000円から10,000円。 |
スポンサードリンク
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |